被虐待児の心身の機能回復に向けた家族支援のあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200400377A
報告書区分
総括
研究課題名
被虐待児の心身の機能回復に向けた家族支援のあり方に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
鈴木 力(聖徳大学短期大学部(保育科))
研究分担者(所属機関)
  • 山田 勝美(長崎純心女子大学)
  • 谷口 純世(京都平安女学院短期大学)
  • 村田 一昭(川崎市中央児童相談所)
  • 斉藤 美江子(東京都八王子児童相談所)
  • 天羽 浩一(鹿児島国際大学)
  • 篠島 里佳(横浜市役所)
  • 内海 新祐(旭児童ホーム)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
2,100,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
児童福祉施設や里親における被虐待を経験した子どもの入所や委託の増加に対し、こうした被虐待を体験した子どもや保護者に対する援助内容についての質的調査から、子どもの回復に向けた援助過程に関するモデルの策定を行う。さらに、児童福祉施設などでの虐待を受けた子どもの援助や「家族の再統合」の有効性の高いプログラム策定への基本的な視点を明らかにする。
研究方法
 本研究班では、主に以下の研究方法によって本年度の研究目的達成に努めた。
1)家庭支援専門相談員などによる、児童養護施設におけるファミリー・ソーシャルワークの現状と課題、その家庭支援モデルに関する研究
2)里親や里親型ファミリー・グループホームにおける被虐待児への援助および家庭支援の現状の課題、里親やファミリー・グループホームに対するレスパイトなどを含めた援助・支援に関する研究
3)児童福祉施設における心理担当職員の役割に関する研究
結果と考察
本研究から、基本的な家族支援の視点として、アセスメントプロセスと分離における子どもと保護者双方の合意形成プロセスへ着目した援助モデルの必要性が明らかになった。また社会的養護システム総体についても、里親などに対する地域社会の援助・支援機関の導入などの必要性とその根拠なども明らかになった
結論
本研究では被虐待経験を持つ子どもの回復に向けた生活援助・支援モデルを策定し、そのプログラム化を行った。これは子どもの回復という視点から保護者・家族への援助方法確立のための基礎的研究であるとともに、新たな援助・支援方法が必要となっている養護の現場において活用可能な援助・支援モデルを提供する独創的な研究といえる。

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-

文献情報

文献番号
200400377B
報告書区分
総合
研究課題名
被虐待児の心身の機能回復に向けた家族支援のあり方に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
鈴木 力(聖徳大学短期大学部(保育科))
研究分担者(所属機関)
  • 山田 勝美(長崎純心女子大学)
  • 谷口 純世(京都平安女学院短期大学)
  • 村田 一昭(川崎市中央児童相談所)
  • 斉藤 美江子(東京都八王子児童相談所)
  • 天羽 浩一(鹿児島国際大学)
  • 篠島 里佳(横浜市役所)
  • 内海 新祐(旭児童ホーム)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
児童福祉施設や里親における被虐待を経験した子どもの入所や委託の増加に対し、こうした被虐待を体験した子どもや保護者に対する援助内容についての質的調査から、子どもの回復に向けた援助過程に関するモデルの策定を行う。さらに、児童福祉施設などでの虐待を受けた子どもの援助や「家族の再統合」の有効性の高いプログラム策定への基本的な視点を明らかにする。
研究方法
(平成15年度)
1)親子分離後の施設養護や里親の元で生活する虐待を経験した子どもや保護者への心理療法担当職員の援助実践の現状に関する先行研究の調査研究。
2)保護者への援助に関する海外および国内の文献調査研究。
3)現在の家庭支援の現状を明らかにし、児童養護施設と乳児院に対する保護者への援助の内容に関するヒヤリング調査とその分析。

(平成16年度)
1)家庭支援専門相談員などによる、児童養護施設におけるファミリー・ソーシャルワークの現状と課題、その家庭支援モデルに関する研究
2)里親や里親型ファミリー・グループホームにおける被虐待児への援助および家庭支援の現状の課題、里親やファミリー・グループホームに対するレスパイトなどを含めた援助・支援に関する研究
3)児童福祉施設における心理担当職員の役割に関する研究
結果と考察
(平成15年度)
児童養護における援助実践の基盤となる子どもの心身の回復に向けた援助・支援実践の基盤として必要な資源の提供方法や具体的な援助・支援モデルを策定のためのモデルを明示し、福祉と心理の協働へのさきがけとなる研究成果を得た。またヒヤリング調査から、家庭復帰のアセスメントに関する実態や家庭復帰が難しくなった場合の対処などについて、現状のファミリー・ソーシャルワークの実態や取り組みについて検討を行った。

(平成16年度)
本研究から、基本的な家族支援の視点として、アセスメントプロセスと分離における子どもと保護者双方の合意形成プロセスへ着目した援助モデルの必要性が明らかになった。また社会的養護システム総体についても、里親などに対する地域社会の援助・支援機関の導入などの必要性とその根拠なども明らかになった。
結論
本研究では被虐待経験を持つ子どもの回復に向けた生活援助・支援モデルを策定し、そのプログラム化を行った。これは子どもの回復という視点から保護者・家族への援助方法確立のための基礎的研究であるとともに、新たな援助・支援方法が必要となっている養護の現場において活用可能な援助・支援モデルを提供する独創的な研究といえる。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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