ICD-10分類に準拠した脳血管性痴呆症の診断手順に関する研究

文献情報

文献番号
200400341A
報告書区分
総括
研究課題名
ICD-10分類に準拠した脳血管性痴呆症の診断手順に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
長田 乾(秋田県立脳血管研究センター(神経内科学研究部))
研究分担者(所属機関)
  • 横山絵里子(秋田県立リハビリテーション精神医療センター(リハビリ科))
  • 清水徹男(秋田大学医学部(精神医学))
  • 寺山靖夫(岩手医科大学(神経内科))
  • 平田幸一(獨協医科大学(神経内科))
  • 荒井啓行(東北大学大学院(先進漢方医学))
  • 山田正仁(金沢大学大学院(脳老化・ 神経病態学:神経内科))
  • 内海裕也(東京医科大学(第三内科・神経内科))
  • 鷲見幸彦( 国立長寿医療センター(神経内科))
  • 水野敏樹(京都府立医科大学(神経病態制御学:神経内科))
  • 川畑信也(成田記念病院(神経内科))
  • 立花久大(兵庫医科大学(総合内科学:神経・SCU))
  • 前田哲也(秋田県立脳血管研究センター(神経内科学研究部))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 痴呆・骨折臨床研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
13,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
脳血管性痴呆は脳卒中の様々な臨床病型を基盤としていることから、その病態は多様で、アルツハイマー病との鑑別が困難な場合もあり、脳血管性痴呆の診断が主治医の臨床的印象に委ねられている点は否めない。本研究では、いかなる臨床像に対して脳血管性痴呆の診断が下されているかと云う実態調査を行い、得られた結果から、ICD-10の病型別にその病態を明らかにし、診断手順を整理して、診断基準の見直しの提言を行うことを目的とする。
研究方法
本研究は、秋田県立脳血管研究センターが中心となり、アルツハイマー病や脳血管性痴呆の日常診療に携わり、画像診断を積極的に利用している11施設(秋田県立リハビリテーション精神医療センター、秋田大学、岩手医科大学、東北大学、獨協医科大学、東京医科大学、金沢大学、成田記念病院、国立長寿医療センター、京都府立医大、兵庫医科大学)を連携して、後向き研究と前向き研究の症例登録・追跡調査を行い、ICD-10の病型別に脳血管性痴呆の病態を明らかにし、診断手順を整理して、既存の診断基準の見直しの提言を行う
結果と考察
平成16年度は、後向き研究および前向き研究のプロトコール作成に際して、臨床医が日常いかなる臨床的特徴に注目して脳血管性痴呆とアルツハイマー病の鑑別診断を行っているかと云う観点から、神経内科医や精神科医に対して簡単な事前調査を行い、特徴抽出に適した臨床項目の洗い出しを行った。得られた事前調査の結果を踏まえ、検討会議を経て、プロトコールをデータベース・ソフトウエア(ファイルメーカー)上に移植して、各施設に配布した。後向き研究は平成17年度の前半にプロトコールの回収を完了し、直ちに解析を行う予定で進行している。 また、前向き研究については、平成17年度から症例登録を開始する予定。 個別研究に関しては、秋田県立脳血管研究センターにおけるムスカリン性アセチルコリン受容体リガンドである11C-3NMPBを用いたPETによるアセチルコリン伝達機能の臨床研究は、アルツハイマー病症例と健常ボランティアの測定が順調に進み、脳血管性痴呆症例の測定を開始した。
結論
後向き研究はデータ回収中、前向き研究は症例登録中で、血管性痴呆の臨床像の特徴を明確に提示するには更に5年以上の継続追跡調査が必要と見做される。

公開日・更新日

公開日
2005-07-19
更新日
-