老人保健事業の推進及び評価に関する研究

文献情報

文献番号
200400271A
報告書区分
総括
研究課題名
老人保健事業の推進及び評価に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
吉田 勝美(聖マリアンナ医科大学(予防医学教室))
研究分担者(所属機関)
  • 岡本 直幸(神奈川県立がんセンター臨床研究所)
  • 杉森 裕樹(聖マリアンナ医科大学(予防医学教室))
  • 須賀 万智(聖マリアンナ医科大学(予防医学教室))
  • 伊津野 孝(東邦大学医学部(衛生学教室))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
7,370,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高齢化社会を迎え、健康寿命の延伸を考慮した老人保健法の推進が求められる。高齢者に対する地域支援事業や新予防給付など新たな高齢者サービスの導入が検討されている。本研究では、高齢者サービスの効率的運用を評価する指標について検討することを目的としている。
研究方法
本研究では既存の保健事業の評価法を整理して、行政サービス投入に伴う高齢者の健康度の定量的把握を行うことを目標にして、4つの分担研究で作業を進めた。①高齢者サービスの母数把握について検討を従来の国民健康保険加入率、非就業率、などの指標での整合性を検討した。②健康日本21の見直し資料から高齢者健康度に関する指標作成を川崎市の健康プラン見直しを例に検討した。③健診後の事後指導の効率化を考えた客観的事業展開モデルを構築した。④高齢者の生活習慣把握としてのBRFSS(Behavioral Risk Factor Surveillance System)の事例展開を検討した。特に、高齢者での低栄養状態の把握との関連を検討した。
結果と考察
①高齢者保健サービスの母数把握として、国保加入率、非就業率、受療率の比較検討をし機能訓練や訪問指導を含めたサービス提供の投入ニーズの評価として国保加入率を全体で使えることを示した。地域の時系列評価が②高齢者健康度と介護保険申請量の率に関する指標の開発を行った。③保健事業の展開事例として、健診事後指導における都市型地方型のモデルの開発を進めている。④BRFSSを用いた高齢者のPEM(Protein Energy Malnutrition)への評価法について必要項目との関連をまとめた。
結論
高齢化社会に対応した老人保健事業の効果的運用に関わる指標の作成をおこなうために、母数管理法の検討、健康日本21と連動した指標の開発、保健事業の事例展開の開発、高齢者の低栄養の把握法としての生活習慣問診の検討を行った。

公開日・更新日

公開日
2005-04-18
更新日
-