プライマリーヒト肝・腎細胞を用いた薬剤曝露、遺伝子発現に関する研究

文献情報

文献番号
200400219A
報告書区分
総括
研究課題名
プライマリーヒト肝・腎細胞を用いた薬剤曝露、遺伝子発現に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
藤村 昭夫(自治医科大学(臨床薬理学))
研究分担者(所属機関)
  • 大島 康雄(自治医科大学(臨床薬理学))
  • 永井 秀雄(自治医科大学(外科学))
  • 安田 是和(自治医科大学(外科学))
  • 斎藤 建(自治医科大学(病理診断部))
  • 鈴木 誠(自治医科大学(薬理学))
  • 間野 博行(自治医科大学(ゲノム機能研究部))
  • 森田 辰男(自治医科大学(泌尿器科学))
  • 篠原 歩(東北大学大学院(情報科学研究科システム情報科学))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【トキシコゲノミクス分野】
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
日本人の医薬品の安全性を前臨床試験において予測するシステムを構築するための基礎となる、ヒト組織を用いた研究手法の基盤を整備することを目的とする。
医薬品の薬効・有害反応には人種差・個人差がある。そのため、欧米で開発された医薬品を日本国内で承認・販売するために日本人組織を用いた研究を行うことが求められる。本研究ではプライマリーカルチャーの遺伝子発現の個人差を観察することにより、この個人差の問題へアプローチを試みる。
研究方法
腎臓・肝臓を切除する際に、病変部のみならずやむなく正常の腎臓・肝臓組織も切除されることがある。これらの組織をプライマリーカルチャーの原料とした。当大学における倫理評価ワーキンググループが、組織採取のプロトコール、採取量や方法、インフォームドコンセント等につき審査し、また切除の形跡の有無を病理標本より評価するとともに、検体提供者の匿名化を行った。臨床検体採取部門・細胞プロセシング部門は昨年度と同様、プライマリーカルチャー作成を行い、細胞の由来を担保するためのデータを得た。遺伝子発現解析部門では、平成16年度は20種類の薬物を曝露させ遺伝子発現解析を行った。また、薬物未曝露のプライマリーカルチャー11人分につき、発現解析を試み、個人差を検討した。
バイオインフォマティクス部門では上記で得られた遺伝子発現データと、各トランスクリプトのゲノム上の上流配列を組み合わせて、特定の発現パターンを示すトランスクリプトの上流配列に共通なパターンを見いだすことを試みた。
結果と考察
昨年度までに倫理評価ワーキンググループは、本研究の計画書を審査し、本実験計画を承認した。得られたデータは定量PCRなどで確認を行うとともに、その遺伝子が薬効・毒性・個人差とどのように関連しているのか明らかにするためにアプローチを加えている。バイオインフォマティクス部門からはヒトゲノムドラフトシーケンスをもとに上流配列を解析するソフトウェアを開発し、ウェブ上で公開した。
結論
ヒト組織(肝臓・腎臓)を用いて、遺伝子発現解析研究を行うシステムを構築した。ヒトプライマリーカルチャー細胞に薬物を曝露して遺伝子発現解析を行った。薬効・有害反応への機序解明を試みている。

公開日・更新日

公開日
2005-04-13
更新日
-

文献情報

文献番号
200400219B
報告書区分
総合
研究課題名
プライマリーヒト肝・腎細胞を用いた薬剤曝露、遺伝子発現に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
藤村 昭夫(自治医科大学(臨床薬理学))
研究分担者(所属機関)
  • 大島 康雄(自治医科大学(臨床薬理学))
  • 永井 秀雄(自治医科大学(外科学))
  • 安田 是和(自治医科大学(外科学))
  • 斎藤 建(自治医科大学(病理診断部))
  • 鈴木 誠(自治医科大学(薬理学))
  • 間野 博行(自治医科大学(ゲノム機能研究部))
  • 森田 辰男(自治医科大学(泌尿器科学))
  • 篠原 歩(東北大学大学院(情報科学研究科システム情報科学))
  • 徳江 章彦(国際医療福祉病院(老健施設マロニエ苑))
  • 今井 正(国際医療福祉大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【トキシコゲノミクス分野】
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
日本人の医薬品の安全性を前臨床試験において予測するシステムを構築するための基礎となる、ヒト組織を用いた研究手法の基盤を整備することを目的とする。
医薬品の薬効・有害反応には人種差・個人差がある。そのため、欧米で開発された医薬品を日本国内で承認・販売するために日本人組織を用いた研究を行うことが求められる。本研究ではプライマリーカルチャーの遺伝子発現の個人差を観察することにより、この個人差の問題へアプローチを試みる。
研究方法
腎臓・肝臓を切除する際に、病変部のみならずやむなく正常の腎臓・肝臓組織も切除されることがある。これらの組織をプライマリーカルチャーの原料とした。当大学における倫理評価ワーキンググループが、組織採取のプロトコール、採取量や方法、インフォームドコンセント等につき審査し、また切除の形跡の有無を病理標本より評価するとともに、検体提供者の匿名化を行った。臨床検体採取部門・細胞プロセシング部門は、プライマリーカルチャー作成を行い、細胞の由来を担保するためのデータを得た。遺伝子発現解析部門では21種類の薬物・薬物類似化学物質を曝露させ遺伝子発現解析を行った。また、薬物未曝露のプライマリーカルチャー11人分につき、発現解析を試み、個人差を検討した。
バイオインフォマティクス部門では上記で得られた遺伝子発現データと、各トランスクリプトのゲノム上の上流配列を組み合わせて、特定の発現パターンを示すトランスクリプトの上流配列に共通なパターンを見いだすことを試みた。
結果と考察
倫理評価ワーキンググループは、本研究の計画書を審査し、本実験計画を承認した。得られたデータは定量PCRなどで確認を行うとともに、その遺伝子が薬効・毒性・個人差とどのように関連しているのか明らかにするためにアプローチを加えている。バイオインフォマティクス部門からはヒトゲノムドラフトシーケンスをもとに上流配列を解析するソフトウェアを開発し、ウェブ上で公開した。
結論
ヒト組織(肝臓・腎臓)を用いて、遺伝子発現解析研究を行うシステムを構築した。ヒトプライマリーカルチャー細胞に薬物を曝露して遺伝子発現解析を行った。薬効・有害反応への機序解明を試みている。

公開日・更新日

公開日
2005-04-13
更新日
-