文献情報
文献番号
200400184A
報告書区分
総括
研究課題名
微細鉗子・カテーテルとその操作技術の開発
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
垣添 忠生(国立がんセンター)
研究分担者(所属機関)
- 小林 寿光(国立がんセンター がん予防・検診研究センター)
- 荒井 保明(国立がんセンター中央病院)
- 荒井 賢一(東北大学電気通信研究所)
- 植田 裕久(ペンタックス株式会社医用機器事業部)
- 佐竹 光夫(国立がんセンター中央病院)
- 角 美奈子(国立がんセンター中央病院)
- 玉川 克紀(株式会社玉川製作所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【ナノメディシン分野】
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
55,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
低侵襲で効果的な医療を可能とする、微細鉗子とカテーテル、微細内視鏡とその操作技術を、磁気を動力に応用して開発する。本年度はこれまでに開発された磁気アンカー機器装置を基に臨床試験用機器装置を開発すると共に、臨床試験計画を作成して倫理審査委員会の承認後に臨床試験を開始する。この進捗を受け、更に高度で発展的な治療機器の開発を開始する。
研究方法
胃がんの内視鏡的粘膜切除(EMR)時に病変を把持し、外部から磁気で固定、牽引する、磁気誘導微細鉗子(磁気アンカー)とその駆動装置は、試作と動作検証を繰り返して臨床試験用機器装置を開発する。磁気アンカーの特質に配慮して臨床試験計画を作成し、倫理審査委員会の承認を得て臨床試験を開始する。
高度かつ発展的な治療機器の開発は、これまでの微細内視鏡の挿入部径を0.5mmに細径化して、治療効果を考え再発脳腫瘍(glioblastoma)を対象として行う。腫瘍親和性光感受性物質を用いて診断、治療能を補助し、MRIやCT情報を基にフラットパネル下に誘導を行う。このための実験系を構築して、仕様を決定して開発を開始する。
高度かつ発展的な治療機器の開発は、これまでの微細内視鏡の挿入部径を0.5mmに細径化して、治療効果を考え再発脳腫瘍(glioblastoma)を対象として行う。腫瘍親和性光感受性物質を用いて診断、治療能を補助し、MRIやCT情報を基にフラットパネル下に誘導を行う。このための実験系を構築して、仕様を決定して開発を開始する。
結果と考察
磁気アンカー駆動装置は各種試作を繰り返し、動物実験を含め検証を行った。最終的に臨床の現場と機器の余裕度にも配慮して、上方の電磁石(外径56cm、厚さ25.3cm)と下方の補助電磁石からなる駆動装置を開発した。磁気アンカー自体にも各種改良を加えた。臨床試験計画は効果と有害事象の有無を確認するものとして、倫理審査委員会の承認を得て臨床試験を開始した。今後、薬事承認を目標に開発研究を進めていく。
微細内視鏡は挿入部径を0.5mm、基本的構造部の外径を0.25mmとして、先端に種々の形状の磁性ステンレスを装着して試作モデルを製作した。8極磁気誘導装置や4極磁気誘導装置、盤状磁気誘導装置を使用して動作検証を行った結果、挿入機構と併せた微細内視鏡の仕様を作成した。この仕様から必要な磁気誘導装置の重量増加に配慮して、超伝導コイルの仕様を作成して数100kgレベルに抑えた。今後、完成した機器装置を中心にして、治療システムを構築していく。
微細内視鏡は挿入部径を0.5mm、基本的構造部の外径を0.25mmとして、先端に種々の形状の磁性ステンレスを装着して試作モデルを製作した。8極磁気誘導装置や4極磁気誘導装置、盤状磁気誘導装置を使用して動作検証を行った結果、挿入機構と併せた微細内視鏡の仕様を作成した。この仕様から必要な磁気誘導装置の重量増加に配慮して、超伝導コイルの仕様を作成して数100kgレベルに抑えた。今後、完成した機器装置を中心にして、治療システムを構築していく。
結論
磁気アンカーは臨床試験を開始して、更に高度な微細内視鏡による治療システム構築が開始された。
公開日・更新日
公開日
2005-04-13
更新日
-