移植医療に関する国際比較分析に関する研究

文献情報

文献番号
200400073A
報告書区分
総括
研究課題名
移植医療に関する国際比較分析に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
白倉 良太(大阪大学大学院 医学系研究科分子治療学講座臓器移植学)
研究分担者(所属機関)
  • 福嶌 教偉(大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科)
  • 古川 博之(北海道大学大学院医学研究科臓器移植外科)
  • 杉田 正夫(山梨大学医学部脳神経外科)
  • 田中 秀治(国士舘大学スポーツ医科学科救急医学)
  • 篠崎 尚史(東京歯科大学市川総合病院角膜センター眼科学)
  • 高橋 恒夫(東京大学医科学研究所細胞プロセッシング寄付研究部細胞治療)
  • 高原 史郎(大阪大学大学院医学系研究科先端移植基盤医療学寄附講座)
  • 長谷川友紀(東邦大学医学部医学科公衆衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【再生医療研究】
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 今後の移植政策決定時に参考資料として必要となる「諸外国の状況」を常に新しく保ち、かつ集約し分析を行うことを、本研究班の目的とする。また、WHOの国際保健機構移植医療専門者会議(仮称)の一員として移植に関する世界的基準・標準の策定と監視機構の設置に向けて国際協力を行う。
研究方法
(1)脳死移植実現までの30年間の歴史的資料のアーカイブ、データベース化
(2)内外の現況をリアルタイムで知るための情報網の構築(主にWEBのリンク)
(3)今後の改善、改革活動に必要なシンクタンクの形成
(4)移植医療のグローバリゼーションに伴う諸問題へのわが国の対応、方針の案出
具体的には、臓器対策室にある移植に関する資料をはじめ、学会、研究会の事務局、患者団体が保有する資料をできるだけ電子ファイルにして、図書管理システムに準じた管理方法で保存する。電子化できないものはそのまま保存するが、検索ができるようにする。
 WEBサイトの定期的チェック・公表はリアルタイムに行えるよう工夫し、関係者や一般にHP上で公開する。資料の整理、データベース化の作業と、WEBサイトの制作、維持は委託事業とする。
結果と考察
1)移植医療に関する過去の記録、資料等を収集、整理、保管し、閲覧管理する事業
 必要な情報を収集・分析し、わが国の移植医療の適正実施、促進に寄与する方法論の確立に努めた。
(株)シナジー 企画編集部次長と上記委託事業の内容について討議した。
2)WHOによる移植医療の安全性、倫理性に関する世界的基準・標準の策定と監視機構の設置
 平成16年5月のWHO総会(57回WHA)で移植医療対策のための予算化が決定した。移植医療専門者会議(仮称)を設置し、諸問題の解決のための情報収集、分析、提案、評価が行われることになった。
平成16年11月21?26日 マドリードにてセミナー「Transplant Procurement Management」
平成16年11月29日?12月2日 オタワにて「WHO Global consultation on regulatory requirements for human cells and tissues For transplantation」
結論
WHOの勧告を受けて、日本国内でも行政的施策が必要になる。その時、海外の情報収集とその分析が必要になる。収集した情報の分析は、行政であり研究の範疇でもある。

公開日・更新日

公開日
2005-06-23
更新日
-