健康フロンティア戦略における科学的知見の集積に関する循環器疾患関連緊急調査研究

文献情報

文献番号
200400007A
報告書区分
総括
研究課題名
健康フロンティア戦略における科学的知見の集積に関する循環器疾患関連緊急調査研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
北村 惣一郎(国立循環器病センター)
研究分担者(所属機関)
  • 友池 仁暢(国立循環器病センター(病院))
  • 菅 弘之(国立循環器病センター(研究所))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
2,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、健康フロンティア戦略を達成する上で、克服すべき課題を整理する。具体的な方策を立案する為に、多角的な現状の調査・研究を行う。さらに、今後重点的に行うべき研究課題を提案・整理する。
研究方法
学術雑誌や政府の統計情報のうち循環器疾患の予防や治療とその転帰に関するエビデンスを収集する。課題として何が重要であるか整理を行うため、現状の分析を行う。現状については、心疾患、脳卒中、生活習慣病はじめ16項目について、聞き取り調査、文献的検討等を行った。既発表のデータのみを扱い、そこには個人情報は一切でてこないので、「研究対象者への説明と同意」といった倫理的課題は発生しない。
結果と考察
循環器疾患全般についての現状を網羅的に把握することが出来た。
① 心疾患と脳血管疾患は、我が国の死因の第2位と第3位であるが、入院患者数、通院患者数は「がん」の数倍に達する。心疾患と脳血管疾患の急性期医療による救命率は著しく向上しているが、その後のQOLやADLの著しい低下は依然として深刻な社会問題(医療費、介護、社会の負担)となっている。② 急性心筋梗塞と脳卒中については死亡率を25%低減させることが目標になっており、その為には入院前の救急救命システムの確立、未病者に対する生活指導(予防)と治療コンプライアンス向上が重要である。
研究テーマについては、再生医療や遺伝子治療などが、急速に展開している。国際的にも競争が厳しくなっており、基礎からトランスレーショナル研究に至る迄を網羅的に俯瞰し、テーマの選別と重点化が望まれる。
結論
予防、診療、研究について課題を整理し、今後の展望を行った。基礎研究の充実を戦略的に進めてゆく必要がある。

公開日・更新日

公開日
2005-04-26
更新日
-