UMLSと連携した日本語医学用語シソーラスの作成(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200301094A
報告書区分
総括
研究課題名
UMLSと連携した日本語医学用語シソーラスの作成(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成15(2003)年度
研究代表者(所属機関)
脊山 洋右(お茶の水女子大学)
研究分担者(所属機関)
  • 開原成允(国際医療福祉大学)
  • 野添篤毅(愛知淑徳大学)
  • 小野木雄三(東京大学大学院)
  • 佐藤恵((財)医療情報システム開発センター)
  • 篠原恒樹(医学中央雑誌刊行会)
  • 鈴木博道((財)国際医学情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全総合研究経費 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成13(2001)年度
研究終了予定年度
平成15(2003)年度
研究費
25,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
米国NLM(National Library of Medicine)で開発しているシソーラスUMLS(Unified Medical Language System)との連携し、日本医学会医学用語辞典、医学中央雑誌シソーラス、MEDIS-DC標準病名マスター、日本生化学辞典、看護学事典、やMedDRA/J、SNOMEDなどの用語も参考に、日本語医学用語シソーラス開発の方法論を確立する。
研究方法
UMLSのコンセプトを生かし、日英語対応の医学用語集などを最大限に活用して、ソフトウェアによる英語医学用語によるマッピング、その後の人手による点検作業、などによるシソーラス開発を試行し、その方法論と成果を評価する。UMLSの中身も参照し問題点を抽出し、投票システムで判定する、Webシステムを作成して利用した。出来上がったモデル・シソーラスの有用性判定のためには、日本語医学用語によるPubmed検索システムや、学会投稿演題の自動分類、と言ったアプリケーション・モデルを作成した。
結果と考察
試作の済んだモデル・シソーラスは、日本語医学用語で5万語、コンセプトにして2万、の規模であるが、機械的処理の結果には人手で点検し9%程度に問題点が指摘された。機械的マッピングに際して、名詞や形容詞などの語形も加味して実施することで、更にマッピングの効率は向上させることが可能と考えている。部分的な成果として出来上がってきているモデル・シソーラスを、2種類のアプリケーション・モデルの元では評価できる環境を整え、試行的に使うことは出来る様になったが、組織的な評価実施には至っていない。
結論
UMLSと連携し各種医学用語集などから英語文字列を使ったコンセプトへのマッピング、と言う手段での医学用語シソーラス開発方法は、十分有用である。特に、完成度が低い段階からでも試用することが出来ること、バックのUMLSを介在させて多言語間での情報交換も可能と出来ること、は大きな特長である。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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