諸外国での公共施設における除細動器の利用等の現状に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200300092A
報告書区分
総括
研究課題名
諸外国での公共施設における除細動器の利用等の現状に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成15(2003)年度
研究代表者(所属機関)
小濱 啓次((財)日本救急医療財団)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
自動体外式除細動器(Automated external defibrillator: AED)は病院外心肺停止患者の救命に有用で、諸外国では一般市民によるAED使用も進められている(Public access defibrillation: PAD)。本邦でも、AED使用を一般国民に認めるべきか否かに関する検討が必要であるが、この検討には医療従事者のみならず、国民全体が参加すべきである。しかし、本邦の現状を考えると、AEDに関する情報がもっぱら英文専門誌に報告されているために、専門家以外には適切な判断を行うことが困難であった。本研究の目的は、PADに関する英文論文を適切に選択し、文献抄録集を作成することである。
研究方法
慶應義塾医学情報センター(IMIC)に研究協力を依頼し、PADに関する主要文献の検索を行った。UpToDate、PubMed、Web of Science、コクランライブラリから検索した文献を統合し、コメント、教育的資料と主題が異なるものを除いた91件を抽出し、さらに研究デザインに、被引用件数を加味し、13件の文献を選択した。抄録を翻訳し、さらに訳者解説を付け加えた。
結果と考察
書誌学専門化が文献を検索、選択することにより、バイアスを少なく、世界的コンセンサス形成に影響を与えた文献の選択が可能であった。さらに医学的見地から解説を加えることにより、非医療従事者にも理解し易い論文抄録集を作成することが出来た。
結論
欧米では、非医療従事者によるAED使用が、地域レベルでも病院外心肺停止の救命率を高めることが証明されつつある。PADの本邦への導入に際しては、本邦の疫学に基づいた検討が必要である。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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