科学的根拠(evidence)に基づく慢性関節リウマチ診療ガイドラインの策定と検証に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200201331A
報告書区分
総括
研究課題名
科学的根拠(evidence)に基づく慢性関節リウマチ診療ガイドラインの策定と検証に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成14(2002)年度
研究代表者(所属機関)
越智 隆弘(大阪大学医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 山本一彦(東京大学大学院)
  • 高崎芳成(順天堂大学)
  • 三森経世(京都大学大学院)
  • 山中 寿(東京女子医科大学)
  • 龍順之助(日本大学)
  • 米延策雄(国立大阪南病院)
  • 石川 肇(新潟県立瀬波病院)
  • 村田紀和(協和会病院)
  • 松野博明(富山医科薬科大学)
  • 福原俊一(京都大学大学院)
  • 中山健夫(京都大学大学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
平成14(2002)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
過去10年間に発表された関節リウマチ治療に関するエビデンス集を作成すること。それをもとに「エビデンスに基づく関節リウマチ治療ガイドライン」を作成すること(平成9年に作成され使われてきた治療ガイドラインの改訂)。更に、ガイドラインによって医療現場にどのような効果がもたらされるかを検証すること。
研究方法
2000年度には、過去10年間の医学中央雑誌(医中誌)に取り上げられた欧文誌の中からエビデンス性の高い論文の抽出してアブストラクトテーブル作成過程が行われた。薬物治療では2460文献を検討対象として、基本的にはランダム化比較試験(上記Ⅱ;小規模RCT)以上の163文献を選択した。外科治療では504文献を対象として、ケースシリーズ(上記Ⅵ;症例- 対象研究)まで含めて76文献を選択した。リハビリテーション治療では163文献中の基本的にはランダム化比較試験以上の50文献を選択した。選択された文献を班員で分担して、論文コード、Patient、Intervent、Outcomeを簡略にまとめアブストラクトテーブル(エビデンス集)とした。2001度からガイドライン作成に取りかかった。1997年に厚生省リウマチ調査研究事業の臨床研究結果を踏まえて作られ、日本リウマチ財団から頒布されていた既存のリウマチ診療ガイドラインを改訂する方針をとった。エビデンスに基づいて改訂した治療内容にはアブストラクト週からの引用文献の記載と、推奨(勧告)の度合いを記載した。ガイドラインによって臨床現場にもたらされる効果については、日本リウマチ財団登録医対象にアンケート調査を行い、調査に応じてもらえる医師を抽出した。そのような医師群を、日本リウマチ学会評議員を専門医、それ以外を非専門医として二分してアンケート調査を主体に検証研究を進めた。
結果と考察
エビデンス集、治療ガイドラインをそれぞれ作成した。それらは本報告書に添付する。泣訴0句に変化しようとするこの時代には約5年後の再改訂の必要が生じる。
結論
過去10年間の、関節リウマチの治療法に関するエビデンス集を作成した。それをもとに治療に関する改訂ガイドラインを作成した。それらの臨床現場における有用性をアンケート調査によって検証した。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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研究報告書(紙媒体)