マルチメディアを用いた高齢者支援システムの開発

文献情報

文献番号
200200280A
報告書区分
総括
研究課題名
マルチメディアを用いた高齢者支援システムの開発
課題番号
-
研究年度
平成14(2002)年度
研究代表者(所属機関)
南部 雅幸(国立療養所中部病院長寿医療研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 土居元紀(大阪電気通信大学)
  • 柳田康幸(国際電気通信基礎技術研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
平成14(2002)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、情報通信技術(IT)の一部であるマルチメディア技術を用いて高齢者の自立生活を支援するシステムの開発を目的とする。
研究方法
本研究はマルチメディアを用いた高齢者支援システムを開発するため、マルチメディア計測システム、マルチメディアインターフェースシステムおよびユーザインターフェースシステムの各サブシステムに機能を分割し、個々のサブシステムを開発・融合する。
結果と考察
マルチメディア計測システムでは、高齢者の居宅に設置した家電の稼働モニタの結果から 高齢者の健康状態を自動推定システムを開発した。その結果医療従事者の介在を必要とせず、安価に健康状態のモニタリングを行うことが可能となった。マルチメディア通信システムでは、遠隔で立体画像を用いて通信を行う際の拡大・縮小のアルゴリズムを開発した。その結果、従来不可能であった自然な接近と離反が可能となり滑らかな立体画像通信が可能となった。ユーザインターフェースシステムでは、全方向カメラを用いて居宅内の位置および姿勢を推定するシステムを開発した。またその情報を元に、プライバシーを保護しつつ通信が可能なCGを用いた通信システムを開発した。
結論
本研究により開発されたそれぞれのサブシステムを統合することで、マルチメディアを用いた高齢者支援は十分実用化可能である。また、その結果在宅高齢者がITの恩恵を享受し、情報化社会において情報弱者となることも防止可能である。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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