地域保健活動の政策評価に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200200014A
報告書区分
総括
研究課題名
地域保健活動の政策評価に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成14(2002)年度
研究代表者(所属機関)
栗原(島田) 美喜(国立保健医療科学院)
研究分担者(所属機関)
  • 鳩野洋子(国立保健医療科学院)
  • 平野かよ子(国立保健医療科学院)
  • 守田孝恵(国立保健医療科学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学推進研究
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成15(2003)年度
研究費
2,100,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は保健活動・公衆衛生活動が行おうとしていた活動の意義、価値を確認するために、活動 ・事業の効果などを多面的に実践の場で「評価」できるような評価枠組み並びに評価指標を開発することを目的とした。
研究方法
国内外における地域保健活動の現状を文献レビューで明らかにするとともに、開発した評価枠組み等を試行した評価研修モデル事業を実施し、さらに評価枠組み等の問題点と評価指標の検討を行った。
結果と考察
今回の文献レビューでは国内の文献数が少なく、実践の場で求められる実用可能な評価指標の 開発の遅れが明らかになった。海外の文献からは評価方法のモデル化や評価の分類に関する研究並びに教育が広く公衆衛生分野で行われており、今後我が国においてもこれらの先行研究等を参考に実践に適用可能な評価方法及び指標開発を検討していく必要性が示唆された。評価モデル事業では、評価体制のあり方として市町村事業の評価には保健所担当者が介入し、支援を行うことの有用性が明らかになった。研修に使用した評価枠組みは、理解に時間がかかるものの評価の作業ペーパーとして有効であり、さらに評価指標を設定するためには記入作業を通じて目的、目標を明らかにしていく過程が重要である。
結論
海外の評価研究から得た知見として、効果だけでなく、プログラムの開発過程に沿った各々の段階 の評価の観点や方法が整理されているとともに、日本では使われていないさまざまな立場や目的からの評価方法が示されていた。これらの方法の活用実態について情報収集するとともに日本における適用について今後も検討を続けていく必要性が明らかになった。評価モデル事業では、その体制のあり方から評価枠組み等の問題点、評価指標の明示の仕方など評価を実施する際に検討すべき点が明らかになった。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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