文献情報
文献番号
200100943A
報告書区分
総括
研究課題名
フタル酸エステル類及びフェノール類の食品汚染実態及び摂取量に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成13(2001)年度
研究代表者(所属機関)
外海 泰秀(国立医薬品食品衛生研究所・大阪支所)
研究分担者(所属機関)
- 津村ゆかり(国立医薬品食品衛生研究所・大阪支所)
- 植田英一(北九州市環境科学研究所)
- 河村葉子(国立医薬品食品衛生研究所)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 生活安全総合研究事業
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
平成13(2001)年度
研究費
14,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
フタル酸エステル類及びフェノール類の食品汚染実態及びそれらの一日摂取量に関する調査研究
研究方法
フタル酸エステル類担当3機関、フェノール類担当3機関及び食品用器具・容器包装担当1機関が協力して、本調査研究を実施した。
結果と考察
フタル酸エステル類については広範囲の輸入瓶詰め食品のキャップシール由来の汚染実態調査と病院給食を用いた一日摂取量調査を行い、フェノール類については病院給食を用いたアルキルフェノール類及びビスフェノールAの一日摂取量調査を行った。器具・容器包装についてはPVC製ラップフィルムから食品疑似溶媒及びナタネ油による溶出試験を行った。これらの研究は、現状の食品生産や流通方式をプラスチック関連化合物による汚染の観点から再評価するものであり、食品の汚染防止対策など今後の食品衛生行政に大いに貢献すると思われる。
結論
フタル酸エステル類については、輸入食品中に一部DEHP含量の高いものを認めたものの、おおむねPVC製手袋規制後の食品中DEHP含量の減少、ひいては一日摂取量の減少を認めた。フェノール類についてはNp, BPAの一日摂取量が少ないことを認めた。器具・容器包装についてはPVC製ラップフィルムからn-ヘプタン及びナタネ油により多量のフタル酸エステル類の溶出することを認め、各種食品への移行も確認した。
公開日・更新日
公開日
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更新日
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