一般病床における痴呆性高齢者のクリティカルパスの作成に関する研究(総括研究報告)

文献情報

文献番号
200100592A
報告書区分
総括
研究課題名
一般病床における痴呆性高齢者のクリティカルパスの作成に関する研究(総括研究報告)
課題番号
-
研究年度
平成13(2001)年度
研究代表者(所属機関)
遠藤 英俊(国立療養所中部病院)
研究分担者(所属機関)
  • 難波吉雄(東京大学)
  • 数井裕光(兵庫県立高齢者脳機能研究センター)
  • 櫻井孝(神戸大学)
  • 浦上克哉(鳥取大学)
  • 梅垣宏行(名古屋大学)
研究区分
厚生科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 21世紀型医療開拓推進研究(痴呆・骨折研究分野)
研究開始年度
平成13(2001)年度
研究終了予定年度
平成15(2003)年度
研究費
11,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
超高齢社会において、痴呆性高齢者の克服は急務の課題である。本研究はこうした痴呆性高齢者は一般病床に入院する際に必要なガイドラインを前提に種々のパス法の作成を図った。
研究方法
研究方法と結果=班全体として研究手法の統一をはかる必要があり、班会議で情報の共有化を行った。まずは外来のパスを作成し、実際の患者の振り分けのためのアルゴリズムの作成、さらには糖尿病との関係における研究、痴呆性高齢者の診断・治療・ケアのためのパスの作成、尿失禁を治療・指導しながら早期の自宅退院を支援するパスなど種々のパスの作成に取り組んだ。具体的には分担報告を参照されたい。治療計画、さらにはパス利用に際して必要なアルゴリズムの作成、外来パス、肺炎パス、糖尿病のパス、診断・治療を目的としたパス、さらには退院支援や尿失禁の治療やトレーニングを目的としたパスの作成を行った。
結果と考察
考察=本研究は応用可能なパスの作成を検討した。これまでの一般病床での対応は、入院に際して介護者のつきそいを依頼することが一般的であり、痴呆症あるあために入院の意義や必要性がわからない場合でも生命を守ったり、必要な医療を提供することが重要である場合にこうした対応をしてきたが、さらに昼夜逆転やせん妄に対応して治療やケアを提供するための方法をパスにおいて提示した。さらには専門医がいない病院でも可能な簡易な診断、治療のガイドラインをめざして、パスを作成した。今後は作成したパスを用いてバリアンスの検討を行い、有用性についてもコントロールを置き、検証してゆく予定である。
結論
痴呆症高齢者が入院する際に必要なアルゴリズムの作成、パス表の作成を行った。今後は作成されたパスの検証,バリアンスの分析が必要であり,その後職員へ教育・啓蒙が重要である。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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