医師国家試験の改善に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200001146A
報告書区分
総括
研究課題名
医師国家試験の改善に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
細田 瑳一(財団法人日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院)
研究分担者(所属機関)
  • 畑尾正彦(日本赤十字武蔵野短期大学)
  • 高林克日己(福祉医療センター東松戸病院)
  • 前川眞一(大学入試センター)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究事業
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
平成13(2001)年度
研究費
6,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医師国家試験改善に当たって、解決すべき技術的問題を調査研究史、実践的企画を立て医師国家試験の改善計画を立てられるようにすること。
研究方法
今後、医師国家試験に導入する可能性のある試験方法を検討する。
①客観的臨床能力試験(OSCE)について開発研究し、その事前の普及を企画し評価方法につき検討する。②コンピューター利用の試験方法につき問題作成の援助システムを構築する。
結果と考察
①OSCEについて
ⅰ)全国大学の実態調査で80大学中、74大学から回答があり、51大学が既に実施し、19大学で実施予定していた。
ⅱ)標準化すべき課題について、医療面接、バイタルサイン(脈拍・血圧)測定、頭頸部診察、胸部診察(心音、呼吸音聴診を含む)、腹部診察、神経診察(脳神経、四肢反射)、救命蘇生、小外科手技について標準化を望む大学が多かった。
ⅲ)平成12年度、4回の班会議において国家試験でのOSCEのレベルとステーション配置方式について検討し、ワーキンググループを編成した。
②コンピューターの利用について
Patient management problem及び一般のmultiple choice questionの様式について独自のシステムを構築した。Primumの概念等を検討して、我々の方法に移植できるかを検討した。
結論
1)OSCEはいくつかの課題を選んで標準化した評価を実施すれば、国家試験に導入することができるが、先ず、全国の大学に導入されることが必要である。
2)問題作成援助及び受験者のコンピューター利用はまだ検討課題であるが、実施の具体的項目を着実に開発し、実施する方向で更に検討する必要がある。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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研究報告書(紙媒体)