病院歯科の地域歯科医療支援等の機能面からみた現状分析と歯科医療提供体制の推進に関する総合的研究

文献情報

文献番号
200001119A
報告書区分
総括
研究課題名
病院歯科の地域歯科医療支援等の機能面からみた現状分析と歯科医療提供体制の推進に関する総合的研究
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
寶田 博(三井記念病院歯科・歯科口腔外科)
研究分担者(所属機関)
  • 山田祐敬(岡崎市民病院)
  • 田中義弘(神戸市立中央市民病院)
  • 佐野晴男(都立荏原病院)川崎浩二(長崎大学歯学部)
  • 梅村長生(愛知三の丸病院)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究事業
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
平成14(2002)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
21世紀において良質な歯科医療を国民に効率よく提供するためには、病院歯科の現状にどのような問題点があり、開業医との間にどのような機能面での分担をしなければならないかという問題について総合的に研究する。
研究方法
歯学部歯科大学附属病院を含む全国の病院施設から歯科の診療施設(病院歯科)を有する病院を抽出し、これらを対象として精度の高いアンケート調査を施行し、病院歯科の実態を調査する(2000年度)。ついで、これらを統計的に分析し問題点を明確にし(2001年度)、さらに現状分析を踏まえて有識者、専門家を交えた検討を経て今後の方向性を打ち出す(2002年度)。
結果と考察
出来るだけ直近のデータに基づいて回答を得ることが重要であるため、平成12年度の実績に基づいて回答を指示した。回収率を上げるため次の点に配慮した。病院長宛にアンケート調査表を発送し、回答の得られなかった施設に対し、病院長宛に回答の督促(文書により)を行い、ついで歯科担当者に対する文書による督促、最終的に歯科担当者に対する電話による回答の要請を行った。これにより高い回収率を得ることが出来た。回収は現在もなお続行中である。
結論
アンケートの項目が40数項目と多く、しかも経理面まで回答を求めたにもかかわらず、高い回収率を得たことは、この問題に対する病院歯科関係者の関心の高さを示すものである。詳細な分析(2001年度)は今後の統計的処理を要するが、過去に存在した歯科施設が閉鎖された例が、現時点の回収率で85施設を越えていることは、多くの「病院歯科」のかかえる問題点を表徴的に示す事実であろう。

公開日・更新日

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