慢性C型肝炎に対するインターフェロン治療効果に関与する宿主因子の解析と医療への応用

文献情報

文献番号
200001011A
報告書区分
総括
研究課題名
慢性C型肝炎に対するインターフェロン治療効果に関与する宿主因子の解析と医療への応用
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
土方 美奈子(東芝病院 国立国際医療センター)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 創薬等ヒューマンサイエンス総合研究事業
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
-
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
慢性C型肝炎に対するインターフェロン治療効果に関連する宿主側の因子、またはウイルス側の因子を明らかにして、著効が期待できる患者を選別する方法を開発し、効率の良い医療を行えるようにすることを本研究の目的とする。
研究方法
インターフェロン治療を受けた慢性C型肝炎患者のmannose binding lectin(MBL)遺伝子型及びMxAプロモーター遺伝子型を、HCV遺伝子型及びHCV遺伝子型が1bである場合にはinterferon sensitivity determining region(ISDR)のアミノ酸変異数と併せて解析した。
結果と考察
HCV遺伝子型が1bである場合は、著効例ではISDRのアミノ酸変異数が4以上であるものが有意に多く、MBL及びMxAの遺伝子型とインターフェロン治療効果との関連は明らかでなかった。HCV遺伝子型が2a,2bである場合は、MxA単独及びMBLとMxAを組み合わせた場合に治療効果と関連がみられた。ウイルス側の因子もあわせた解析をするためには、更に多くの症例数が必要である。
結論
MBL遺伝子型、MxA遺伝子型ともに慢性C型肝炎の治療効果に関連している可能性が示されたが、治療の選択の指標として即時利用できる程の強い関連はなく、今後は更に多因子での検討を要すると考えられた。

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-