生活習慣に起因する疾病の、生活習慣の改善による一次予防法確立のための運動・栄養・疲労回復の相互作用に関する統合的研究

文献情報

文献番号
200000869A
報告書区分
総括
研究課題名
生活習慣に起因する疾病の、生活習慣の改善による一次予防法確立のための運動・栄養・疲労回復の相互作用に関する統合的研究
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
西牟田 守(国立健康・栄養研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 鈴木裕一(静岡県立大学)
  • 本郷哲郎(山梨県環境科学研究所)
  • 岡本秀己(滋賀県立大学)
  • 平岡厚(杏林大学)
  • 吉武裕(鹿屋体育大学)
  • 岸恭一(徳島大学)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康科学総合研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
平成12(2000)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
日常の生活習慣によって過不足の起こる元素、および、部位が特定できるので、過不足のある元素の食事による摂取管理、過不足の起きている部位の活性化による過不足の解消に関して、具体的に方策を提案することを目的とする。
研究方法
脂質エネルギー比が35%以上となり、カルシウムの摂取量が所要量を充たさない食事を用い、大学生女子12名を対象に、4日間のストレス負荷を含む、15日間の代謝実験を実施し、たんぱく質、ミネラルの出納、および、尿中ナイアシン、尿中プロスタグランディンD合成酵素(PGDS)排泄量を測定した。また、蓄積されたデータをもとに、マグネシウムの出納を正に保つ方法を解析した。
結果と考察
寒冷暴露によりナイアシンの尿中排泄が亢進し、尿中プロスタグランディンD合成酵素の排泄が低下した。カルシウムは摂取量が低値であっても見かけの吸収率は上昇せず、尿中排泄は抑制されず、負の出納となった。マグネシウムの出納はマグネシウムの摂取量に依存せず、マグネシウムの吸収量にいぞんした。マグネシウムの吸収量を確保する食生活や生活環境がマグネシウムの出納維持には重要である。
結論
各種栄養素の不足を起こさないためには、摂取量を確保するとともに、実際に吸収されるように生活環境を改善することが望まれる。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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