高齢者の健康寿命を延長するための手法の開発に関する研究

文献情報

文献番号
200000868A
報告書区分
総括
研究課題名
高齢者の健康寿命を延長するための手法の開発に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
吉武 裕(鹿屋体育大学)
研究分担者(所属機関)
  • 新開 省二(東京都老人総合研究所)
  • 川久保 清(東京大学医学系研究科)
  • 浅井 英典(愛媛大学)
  • 徳山 薫平(筑波大学)
  • 田中 宏暁(福岡大学)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康科学総合研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
平成12(2000)年度
研究費
9,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高齢者の身体的自立に必要な体力水準およびその保持・増大のための手法について明らかにすることを目的とした。
研究方法
体力からみた高齢者の健康寿命の予測因子を検討するために、一般(在宅)高齢者約1,200名を対象に体力、基本的ADL、IADL、生活習慣、健康状況など広範囲にわたる項目について実施した。また、一般(約1,200名)および虚弱高齢者(約80名)の健康寿命の保持・延伸における運動介入の影響ついて検討するために、長期間運動実施(1~10年)の体力、筋量、骨密度、ADL、生活習慣、健康状態(精神面も含む)などの変化を縦断的および横断的な面から検討した。
結果と考察
後期高齢期において、体力の著しい低下とそれに伴う日常動作遂行能力の衰えが認められた。また、生活自立障害は体力因子の中でも歩行能力や筋力に密な関連が認められた。
虚弱高齢者(入所老人)に対する身体的レクリエーション活動の身体面および精神面への効果は開始3ヶ月目頃に頭打ちなるが、24ヶ月まで維持された。一般高齢者の長期にわたる運動(1~10年)は加齢による筋量や骨密度の低下を遅らせることが示唆された。
結論
高齢者の健康寿命の予測因子として、下肢筋機能に関連する体力、社会的役割などが有用であると考えられた。また、運動の質と量および運動様式を考慮することによって、一般高齢者および虚弱高齢者でも下肢筋機能、筋量、骨密度の保持・増大に有効であると考えられた。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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