フタル酸エステル類及びフェノール類の食品汚染実態及び摂取量に関する調査研究

文献情報

文献番号
200000747A
報告書区分
総括
研究課題名
フタル酸エステル類及びフェノール類の食品汚染実態及び摂取量に関する調査研究
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
外海 泰秀(国立医薬品食品衛生研究所・大阪支所)
研究分担者(所属機関)
  • 今中雅章(岡山県環境保健センター)
  • 河村葉子(国立医薬品食品衛生研究所)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 生活安全総合研究事業
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
平成13(2001)年度
研究費
13,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
フタル酸エステル類及びフェノール類の食品汚染実態及び摂取量に関する調査研究
研究方法
フタル酸エステル類担当3機関、フェノール類担当3機関及び食品用器具・容器包装担当1機関が協力して、本調査研究を実施した。
結果と考察
フタル酸エステル類については広範囲の食品の汚染実態調査を行い、フェノール類についてはビスフェノールAの一日摂取量調査を行った。器具・容器包装についてはPVC製手袋から食品疑似溶媒及びナタネ油による溶出試験を行った。これらの研究は、現状の食品生産や流通方式をプラスチック関連化合物による汚染の観点から再評価するものであり、食品の汚染防止対策など今後の食品衛生行政に大いに貢献すると思われる。
結論
フタル酸エステル類については、PVC製手袋の規制後食品中のDEHP含量の減少を認めた。今後は、PVC製食品用器具・容器包装の規格基準設定のための資料作成を行なう。フェノール類についてはビスフェノールAの一日摂取量が少ないことを認めた。今後は、ノニルフェノールの一日摂取量調査を行う。器具・容器包装についてはPVC製手袋からn-ヘプタンにより多量のフタル酸エステル類の溶出することを認めた。今後は、PVC製配管や包装材について同様な試験を行う。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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