眼科領域におけるプロテオーム解析法による診断法の確立と疾患治療法への展開(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200000583A
報告書区分
総括
研究課題名
眼科領域におけるプロテオーム解析法による診断法の確立と疾患治療法への展開(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
山下 英俊(山形大学医学部眼科学)
研究分担者(所属機関)
  • 三嶋弘(広島大学医学部眼科学)
  • 皆本敦(広島大学医学部眼科学)
  • 高村浩(山形大学医学部眼科学)
研究区分
厚生科学研究費補助金 先端的厚生科学研究分野 感覚器障害及び免疫・アレルギー等研究事業(感覚器障害研究分野)
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
平成13(2001)年度
研究費
15,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
プロテオーム解析法を用い眼内液(前房水、硝子体液)および涙液における蛋白質の発現パターンを体系化し、網羅的に記載して検討する。
研究方法
採取されたサンプルの2次元電気泳動によりゲルを作成し、銀染色でスポットを検出する。スポットを切りだし、トリプシン消化後四重極飛行時間型質量分析装置=QTOF)で蛋白質を同定する。
結果と考察
プロテオーム解析の方法を確立するためのサンプルとして前房水、硝子体液、涙液の解析を行った。硝子体液(黄斑円孔)で200ー300スポット、糖尿病網膜症では600ー700スポットを検出した。前房水では硝子体液とほぼ同様のスポットパターンを示したが、涙液ではまったく異なったパターンをなった。硝子体液のうち現時点では15スポット分7蛋白質の同定が完了し、今後、このマップ作りを押し進める。
結論
プロテオーム解析は糖尿病網膜症、緑内障、ぶどう膜炎など多くの疾患の多種多様な原因物質、因子の絡み合った病態の解明に大変有力な研究方法であることが今年度の研究で判明した。今後は網羅的な臨床検査法とすべく、スポットのマップ作りを行う。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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研究報告書(紙媒体)