より医療需要に即応した調査を可能にする患者調査の在り方に係る研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
200000061A
報告書区分
総括
研究課題名
より医療需要に即応した調査を可能にする患者調査の在り方に係る研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成12(2000)年度
研究代表者(所属機関)
信友 浩一(九州大学)
研究分担者(所属機関)
  • 横倉 義武((医)弘医会ヨコクラ病院)
研究区分
厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生科学特別研究事業
研究開始年度
平成12(2000)年度
研究終了予定年度
-
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、医療実態を明らかにすることを目的とする患者調査において、医療の実態を踏まえつつ医療の現場サイドの視点に立脚した場合、どのような事項を追加して調査すべきかを検討することおよび、現状の患者調査の調査事項を評価することを通して、医療の実態をより正確に調査するための患者調査手法について検討し、医療需要に即応した患者調査のあり方を求めようとするものである。
具体的には調査日現在である疾病を持ち、医療機関に通っている患者が何人存在するのかがわかるような調査手法を開発することを目的としている。
研究方法
その目的のために2つの研究を行った。
(1)医療要素から見た患者調査項目の評価
(2)受療行動モニタリングと患者調査
(1)においては、各種専門家によるチームを編成し、患者傷病データの収集手法に関しての概念作り及び、手法論の検討を行った。
(2)においては、(1)で生み出された知見を利用し、実際の病院からデータを収集し、その精度がどうであるかと、患者調査としての実現可能性を分析することを行った。
結果と考察
結果、われわれが提示した方法論は日本に存在する患者数を捕らえる方法論としては妥当なものであると考えられる。また、調査協力に対する医療機関の負担感は従前のやり方と比較してもさほど変化しないと結論付けられた。
結論
患者調査は患者の診療録内容に基づく唯一の指定統計であり、医療実態を患者データから抽出できるという他の統計にない特徴があり、その充実が今後の医療行政の推進にとって不可欠である。本研究によって得られた傷病名の収集法については、平成14年に行われる患者調査の機能強化のため、その厚生労働省における調査票の作成検討および総務省との調査内容調整の際の基礎資料として活用されることを望んでいる。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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