泌尿器科領域の治療標準化に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
199900944A
報告書区分
総括
研究課題名
泌尿器科領域の治療標準化に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
大島 伸一(名古屋大学医学部泌尿器科教室)
研究分担者(所属機関)
  • 平尾佳彦(奈良県立医科大学泌尿器科学教室)
  • 長谷川友紀(東邦大学医学部公衆衛生学教室)
  • 山内一信(名古屋大学医学部医療情報部)
  • 小野佳成(名古屋大学医学部泌尿器学教室)
  • 絹川常郎(社会保険中京病院)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究事業
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
平成13(2001)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
診療の標準化には診断、治療体系(ガイドライン)が必須であり、今回の研究により1)EBMの手法に基いて代表的な泌尿器科領域の疾患を対象としてガイドラインを作成し、2)内外のガイドラインと比較検討し、3)ガイドライン導入によりもたらされる効果を、治療効果、在院日数、医療費などの指標を用いて、prospective interventional studyによる実証を行う。平成11年度は、前立腺肥大症に対するガイドラインを作成した。
研究方法
(1)対象疾患の選択 ガイドラインの作成は(2)~(4)で行った。(2)対象疾患に対して現在までに行われた、あるいは現在行われている診断検査法、治療法を調査した。(3)(2)で揚げられた各診断検査法、治療法について、その有効性、患者に対する侵襲度(QOL)、経済性から、Med Line, Cochrane Libraryからの論文を検討し、有用性の評価を行った。(4)評価に基づいて診断検査療法、治療法から診断、治療体系を構築した。
結果と考察
(1)対象とする疾患の選択
主任及び分担研究者、12名の研究協力者、日本泌尿器科学会理事長からなる会議を行い、泌尿器科領域の代表的疾患から患者数、医療費をはじめとする各種要因を検討し、平成11年度本研究では前立腺肥大症を対象とすることを決定した。(2)対象疾患に対して現在までにおこなわれた、あるいは現在行われている診断検査法、治療法を調査し、(3)これらの各診断検査法、治療法について1989年から1999年までの10年間に報告されたMed Lineに登録された論文739編、及びCochrane Libraryに登録された論文411編をすべて、各分担研究者、研究協力者が査読、14項目からなる評価表を使って論文の再評価をし、更に、それぞれの診断検査法、治療法を有効性、患者に対するQOL、経済性から評価した。(4)評価に基づいて前立腺肥大症に対する診断、治療ガイドラインを作成した。

結論

公開日・更新日

公開日
-
更新日
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研究報告書(紙媒体)