外部精度管理調査の標準化に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
199900905A
報告書区分
総括
研究課題名
外部精度管理調査の標準化に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
菅野 剛史(浜松医科大学)
研究分担者(所属機関)
  • 河合忠(国際臨床病理センター)
  • 河野均也(日本大学医学部)
  • 大澤進(千葉大学検査部)
  • 五味邦英(昭和大学医学部)
  • 伊藤啓(北里大学、医療衛生学部)
  • 田内一民(静岡健診センター)
  • 神辺真之(広島大学医学部)
  • 市原清志(川崎医科大学)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
平成11(1999)年度
研究費
7,655,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、我が国で実施されている外部精度管理の現状を調査し、多岐に渡る内容を整理し、かつ統一性のある外部精度管理調査を相互に補完しあい実施することを提案することである。
研究方法
研究方法は、現実に我が国で実施されている外部精度管理の調査内容を含めた実状の調査と、調査試料を含めた内容の点検が第一である。
それに続き、調査試料を一部共通にすることで、相互の評価基準の作成と共通化、ならびに、評価方法の統一化のための統計学的手法の開発である、現実には、日本医師会調査で利用された統計的手法の適用性を検証した。
調査項目についての検討から、測定体系の確立状況から水準を分けて調査項目を設定すること、目標値の設定方法が検討された。
結果と考察
測定体系の確立が精度管理調査の実施で重要な課題となる。体系が確立されていれば、勧告法、標準物質の利用で、確実に目標値を設定した調査が可能であり、評価方法も確実に基準の設定が可能である。測定体系の確立が不十分であっても、測定法に水準を設けて測定体系に準じた取り扱いが可能である。もっとも重要なことは、測定体系を明らかにし、真値を追求する形で外部精度管理調査を実施することである。
調査項目コード、調査対象施設コード、測定法コードなど、調査項目の統一化については、既存のコード体系の流用が可能であった。目標値を設定し、評価規準を明らかにする精度管理調査が重要であることが熟達度試験につながり重要であることが示された。 
結論
調査対象となる項目について、測定体系を明らかにし、それを提示し、評価基準を明らかにして、外部精度管理調査を標準化することは可能であることが示された。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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研究報告書(紙媒体)