日本手話学習のための基本語彙を中心にした日本手話―日本語辞書の作成―

文献情報

文献番号
199900525A
報告書区分
総括
研究課題名
日本手話学習のための基本語彙を中心にした日本手話―日本語辞書の作成―
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
福田 友美子(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 木村晴美(国立身体障害者リハビリテーションセンター学院)
  • 市田泰弘(国立身体障害者リハビリテーションセンター学院)
研究区分
厚生科学研究費補助金 先端的厚生科学研究分野 感覚器障害及び免疫・アレルギー等研究事業(感覚器障害研究分野)
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
平成14(2002)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
日本手話は視覚言語であり、単語や文法などの体系が異なるばかりでなく、聴覚言語である日本語とは、表現の面でも大きく異なっていて、日本語を母語として成長した聴者が、日本手話を学習するのは大変難しい。本研究は、日本手話を効率的に学習できるようなカリキュラムを作成するために、現在、日本手話を学習している聴者の学習によるその習得の過程を明らかにすることを目的としている。
研究方法
これまでの研究の結果、聾者間の対話で話された大量の発話サンプルを所持している。本研究では、これらの発話資料を活用して、日本手話で高頻度に使用される基本的な単語を選択する。そしてそれらの各々について、 ① 語義に関する分類とそれらの例文 ②その単語が含まれる慣用句 ③必要な場合には文法的な説明とその例文などを網羅し、さらに併せてそれらの手指動作や顔の表情・姿勢の取り方などで表わされる表現方法を記述し、まず、それらを手話表現の動画を含むデータベースに整理して、利用しやすい電子辞書の作成を行なう。
結果と考察
本研究の初年度である本年度では、単語の表記方法を再整理するとともに、辞書に掲載する第1順位の単語30種を選定した。そして、それらの30単語について、上記①②③の項目の研究を実施し、それらのデータを基にして辞書掲載のためのひな型を作成し、またデータベースの全体構造について検討を開始した。
結論
これまでの研究の結果,聾者間の対話で話された大量の発話サンプルを所持している。本研究では,これらの発話資料を活用して,日本手話で高頻度に使用される基本的な単語を選択する。そしてそれらの各々について, ① 語義に関する分類とそれらの例文 ②その単語が含まれる慣用句 ③必要な場合には文法的な説明とその例文などを網羅し,さらに併せてそれらの手指動作や顔の表情・姿勢の取り方などで表わされる表現方法を記述し,まず,それらを手話表現の動画を含むデータベースに整理して,利用しやすい電子辞書の作成を行なう。本研究の初年度である本年度では,単語の表記方法を再整理するとともに,辞書に掲載する第1順位の単語30種を選定した。そして,それらの30単語について,上記①②③の項目の研究を実施し,それらのデータを基にして辞書掲載のためのひな型を作成し,またデータベースの全体構造について検討を開始した。

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-