障害者保健福祉政策の経済効果に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
199900264A
報告書区分
総括
研究課題名
障害者保健福祉政策の経済効果に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
田村 貞雄(早稲田大学社会科学部教授)
研究分担者(所属機関)
  • 寺島彰(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)
研究区分
厚生科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 障害保健福祉総合研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
平成11(1999)年度
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、2年計画で、障害保健福祉施策について、施策にかかる費用とその効用について、貨幣的な効果に加えて、貨幣に換算できない個人の満足や社会に与える影響等を含めて経済効果を理論的かつ計量的に検討しようとするものである。
研究方法
平成11年度は、最初に、障害保健福祉分野における経済評価が必要と考えられる具体的内容について、現状の障害保健福祉施策について調査し、障害予防、リハビリテーション、自立支援の3つに分類し、経済評価を必要としているテーマについて整理した。次に、これらの具体的な必要性に着目して、経済評価における問題点を検討した。
結果と考察
検討の結果、これらの障害保健福祉施策の領域においては、これまでの市場経済中心の経済評価測定モデルでは十分に効果測定ができないことがわかった。そこで、本研究では、障害健康投資の享受関数と提供関数モデルを考案した。ここで、享受関数は、機会満足評価(機会リスク評価)と健康価値論の実行度評価(健康教育実現度評価)の2つの変数を含む。機会満足評価は、①予防計画享受評価②リハビリテーション計画享受評価③自立・支援生活計画享受評価の3つの下位評価項目により構成されている。また、健康価値論の実行度評価は、①Enterpreunership②Discipline③Sacrificeの3つの下位評価項目により構成される。
提供関数は、社会評価と技術集積度評価の2つの変数を含み、社会費用評価は、①人的資源の資本機能的評価②官・公組織における新投資の費用評価の2つを下位評価項目としてもつ。また、技術集積度評価は、①共同利用施設評価②情報システム評価の下位項目をもつ。
結論
障害保健福祉施策について、施策にかかる費用とその効用について、貨幣的な効果に加えて、貨幣に換算できない個人の満足や社会に与える影響等を含めて費用効果を理論的かつ計量的に検討するための障害健康投資の享受関数と提供関数モデルを考案した。

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研究報告書(紙媒体)

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