高齢者高脂血症の長期予後に関する研究(総括研究報告書)

文献情報

文献番号
199900155A
報告書区分
総括
研究課題名
高齢者高脂血症の長期予後に関する研究(総括研究報告書)
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
北 徹(京都大学大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 松沢佑次(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 横山信治(名古屋市立大学医学部)
  • 江草玄士(中国労災病院内科)
  • 林登志雄(名古屋大学医学部)
  • 森聖二郎(千葉大学医学部)
  • 大類孝(東北大学医学部)
  • 秋下雅弘(東京大学大学院医学研究科)
研究区分
厚生科学研究費補助金 総合的プロジェクト研究分野 長寿科学総合研究事業
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
-
研究費
13,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高脂血症は急性心筋梗塞症などの生命に関わる心血管疾患と密接に関連することが示され、薬物療法が積極的になされるようになっている。申請者らは平成8‐10年度に厚生省長寿科学研究事業を実施し、高齢者の高コレステロール血症治療ガイドラインをとりまとめた。ところが、我が国においては高齢者高脂血症の長期予後に関する研究がほとんど実施されておらず、上記ガイドラインは諸外国の調査結果等を検討して作製せざるを得なかった。そこで、本研究では、我が国における高齢者高脂血症の長期予後の現状を把握することを目的とした。
研究方法
当初、65才以上の高齢者を新たに登録し、種々の血液検査とともに3年間の長期予後を追跡することを目標としたが、種々の制限のため、そのまま計画を遂行することが困難であると判断し、班員が現在、進めている研究とともに、我が国において現在進行中のコホート研究(PATEスタディ、JLITスタディ、JELISスタディ、KLISスタディ)に協力を求め、それらのメタアナリシスにより我が国における高齢者高脂血症の長期予後を解明することとした。さらに、各班員は、高脂血症と無症候性脳梗塞との関連の研究や、高齢者ADL(日常生活レベル)と高齢者高脂血症の関連に関する研究、可溶型新規酸化低比重リポ蛋白質受容体(LOX-1)の測定法開発などそれぞれ高齢者高脂血症の長期予後に関する重要な問題について取り組んでいる。
結果と考察
3年計画の初年度であり、高齢者高脂血症の長期予後に関しては、結果は未だ出ていない。メタアナリシスにより我が国における高齢者高脂血症の長期予後を解明することとしたが、我が国において現在進行中のコホート研究(PATEスタディ、JLITスタディ、JELISスタディ、KLISスタディ)に協力を求め、承諾を得た。また、本年は、班員それぞれ、独自の高齢者高脂血症の予後調査を進めた。これにより、症例数は総計10,000例を超えるメタアナリシスとなる予定であるが、現在、どの高脂血症の指標が、メタアナリシス可能か、また、解析方法等を検討中である。さらに、各班員は、高齢者高脂血症の長期予後に関わる、高脂血症と無症候性脳梗塞との関連の研究や、高齢者ADL(日常生活レベル)と高齢者高脂血症の関連などそれぞれ重要な問題について取り組んでいる。
結論
我が国の高齢者高脂血症の長期予後をメタアナリシスにより解明することとし、本年度で準備は整った。

公開日・更新日

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