加速器トンネルにおける位置情報を活用した防災アプリの開発

文献情報

文献番号
201923016A
報告書区分
総括
研究課題名
加速器トンネルにおける位置情報を活用した防災アプリの開発
課題番号
19JA1002
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
石井 恒次(大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 昇(大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設 )
  • 別所 光太郎(大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 共通基盤研究施設)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
9,450,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では労働安全衛生総合研究の方向性であるIoTを活用した安全管理システムの開発を行う。開発する防災アプリは加速器トンネルのような巨大な閉空間での使用が可能あり、双方向通信できることで災害時の瞬時情報共有や、無線LAN測位システムによる作業者位置特定をリアルタイムに実現する。J-PARC MR加速器トンネルに導入して定常的に運用して、システムの有用性を実証する。
研究方法
初年度にMR 加速器トンネルでの運用が可能になるよう、無線LANのアクセスポイント(AP)をトンネル全周に配備し、作業者が携帯するスマホ端末を整備した。数回の試験運用を行ってアプリの改修を重ね、有事の際に最大限活用できるよう、平常時においても常に使われるようなシステムを構築した。また停電等の非常時対策としてリチウム蓄電池を試験的に導入し、問題なく使用できることを確認した。さらにハンディな放射線測定装置を購入し、スマホ端末から測定値を読みだすことに成功した。
結果と考察
現状としては本格運用までには到達していない。数回の試験運用において毎回課題が見つかり、その都度ソフト改修を余儀なくされた。ようやく年度末に収束が見られ、夏前の本格運用に向けて準備をしている。一方、停電時対策にはリチウム蓄電池を使用することで、安価かつ安定に運用可能なことが示された。また放射線測定との連動もソフト開発等が進み、トンネル内の放射線環境下での試験が可能な状況となっている。
結論
進捗には差異が見られるが、前倒しで研究が進んでいるものもあり、概ね順調に開発が進んでいると判断している。

公開日・更新日

公開日
2020-11-19
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2020-11-19
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201923016Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
12,285,000円
(2)補助金確定額
12,175,000円
差引額 [(1)-(2)]
110,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 5,549,798円
人件費・謝金 0円
旅費 648,060円
その他 3,142,174円
間接経費 2,835,000円
合計 12,175,032円

備考

備考
自己資金32円

公開日・更新日

公開日
2022-03-14
更新日
-