新規及び既存の放射線診療に対応する放射線防護の基準策定のための研究

文献情報

文献番号
201922019A
報告書区分
総括
研究課題名
新規及び既存の放射線診療に対応する放射線防護の基準策定のための研究
課題番号
19IA1004
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
細野 眞(近畿大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 山口 一郎(国立保健医療科学院 生活環境研究部)
  • 高橋 健夫(埼玉医科大学 医学部)
  • 赤羽 正章(国際医療福祉大学 医学部)
  • 東 達也(量子科学技術研究開発機構 量子医学・医療部門 放射線医学総合研究所)
  • 松原 孝祐(金沢大学 医薬保健研究域保健学系)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
令和1(2019)年度
研究終了予定年度
令和3(2021)年度
研究費
3,462,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、放射線診療が国民の健康に大きな利益をもたらしつつ、ますます高度化・複雑化して運用にあたって従来以上の措置を必要としている現状に対応して、新規および既存の放射線診療を適正に実施するための放射線防護のうえの基準や指針を明確に示すことを目的とする。
研究方法
国際動向や国内医療実態に関するデータの収集によって、新しい放射線診療の国内導入に必要な法令上の措置や安全管理基準を検討するとともに、既存の放射線診療において必要な課題にも取り組み、その過程で最新の国際的な指針や基準とのハーモナイゼーションを図った。さらに関連学会と連携して医療法施行規則改正による医療被ばくの管理に対応した医療従事者の研修プログラムを検討した。
結果と考察
行政機関に相談される事例を中心とした放射線診療の国内実態、放射線治療における線量計の校正、IVRにおける従事者の水晶体線量の低減、アスタチン-211を用いた分化型甲状腺がん治療の退出基準、アスタチン-211標識MABG療法における安全管理、放射線診療従事者等に対する研修プログラムの作成、などの課題について基準・指針を作成した。
結論
放射線診療における放射線防護は、患者の医療被ばくと、放射線診療従事者の職業被ばく、国民の公衆被ばくを包括して検討され、国際的な指針とのハーモナイゼーションを図りつつ、法令や通知および関連学会のガイドラインなどによって具体的に規定され実施されている。医療における放射線防護の標準化と個別化は車の両輪であり、個々の患者に適切な放射線診療を提供するためには、標準化の枠組みを構築することが不可欠である。放射線診療従事者への研修の提供も重要である。

公開日・更新日

公開日
2020-07-01
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2020-07-01
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201922019Z