文献情報
文献番号
201916002A
報告書区分
総括
研究課題名
在宅医療・介護連携の質の評価のための研究
課題番号
H30-長寿-一般-002
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
松田 晋哉(産業医科大学 医学部・公衆衛生学)
研究分担者(所属機関)
- 藤野 善久(産業医科大学 医学部)
- 藤本 賢治(産業医科大学産業保健データサイエンスセンター)
- 冨岡 慎一(産業医科大学 公衆衛生学教室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学政策研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では我々のこれまでの研究成果を活用して、地域包括ケアの中核となる在宅ケアと介護連携の推進を目的とした指標群を医療及び介護レセプトから作成する仕組みとその指標群を用いた地域包括ケア関連計画の策定・評価手法の開発を行うことを目的とした。
研究方法
調査協力自治体から収集・加工した医療・介護レセプトデータを用いて、在宅医療・介護連携の質を評価するための指標群を作成し、その活用方法に関する試案を作成する。作成した指標群を用いた予備的分析を行い、その結果について関係者(各地域の自治体、保険者、医師会、看護協会、介護支援専門員の協会など)と協議し、指標群の見直しを行った。
結果と考察
医療介護の連携で課題になることの多い脳梗塞、股関節骨折、心不全、肺炎について急性期病院への入院前後のサービス利用状況及び傷病の状況を経時的に明らかにする手法を開発し、連携の課題を検討するための基礎資料を作成した。また、退院調整に係る診療報酬、介護報酬の算定項目を用いて連携の状況を地域間で比較する手法を開発した。
結論
我々が開発した方法論を用いることでレセプトデータに基づいて在宅医療・介護連携の質を評価するための指標群が作成できることが示された。これらの指標群は地域別に経年的に作成することが可能であり、PDCAサイクルに基づいて医療と介護の連携の質向上のためのシステムになりうると考える。
公開日・更新日
公開日
2023-06-21
更新日
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