文献情報
文献番号
201911028A
報告書区分
総括
研究課題名
ミトコンドリア病の調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H29-難治等(難)-一般-035
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
後藤 雄一(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター メディカル・ゲノムセンター)
研究分担者(所属機関)
- 小坂 仁(自治医科大学医学部小児科)
- 大竹 明(埼玉医科大学小児科・ゲノム医療科)
- 北風 政史(国立循環器病研究センター 臨床研究推進センター・臨床研究開発部)
- 古賀 靖敏(久留米大学医学部小児科)
- 小牧 宏文(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカルセンター)
- 藤本 賢治(産業医科大学医学部)
- 末岡 浩(慶應義塾大学医学部産婦人科学)
- 田中 雅嗣(国立医薬基盤・健康・栄養研究所)
- 三牧 正和(帝京大学医学部小児科)
- 山岨 達也(東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科)
- 米田 誠(福井県立大学看護福祉学部)
- 松田 晋哉(産業医科大学医学部公衆衛生学)
- 藤野 善久(産業医科大学産業生態科学研究所)
- 伊藤 雅之(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第二部)
- 岡 明(東京大学医学部附属病院小児科)
- 岩崎 裕治(東京都立東部療育センター 小児科)
- 松石 豊次郎(久留米大学高次脳疾患研究所)
- 高橋 悟(旭川医科大学医学部附属病院 小児科)
- 青天目 信(大阪大学医学部附属病院 小児科)
- 黒澤 健司(神奈川県立こども医療センター 遺伝科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患政策研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
12,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
【ミトコンドリア病】ミトコンドリア病の確定診断に必要な検査は専門性が高く、検査の標準化と集約的診断体制の確立を継続する。遺伝子検査と遺伝カウンセリングの重要性が増しており、わが国全体のゲノム医療の推進に対応して遺伝子検査を位置づけてゆく。重症度スケールやグローバルな診断基準の策定に関与し、「診療ガイドライン」を作成する。患者レジストリーを構築するとともに、海外と連携する。疫学横断班と共同でDPCデータを活用して、ミトコンドリア病の診療における実態調査を行う。
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】ジュベール症候群関連疾患とレット症候群(RTT)とMECP2重複症候群(MECP2ds)を対象として、診療支援と診断基準、診療ガイドラインを作成する。これら疾患の原因遺伝子は、これまで36個の遺伝子が知られており、次世代シークエンサーを用いて遺伝子診断を行う。RTTとMECP2dsでは、疫学研究を行う。
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】ジュベール症候群関連疾患とレット症候群(RTT)とMECP2重複症候群(MECP2ds)を対象として、診療支援と診断基準、診療ガイドラインを作成する。これら疾患の原因遺伝子は、これまで36個の遺伝子が知られており、次世代シークエンサーを用いて遺伝子診断を行う。RTTとMECP2dsでは、疫学研究を行う。
研究方法
【ミトコンドリア病】
1)診断フローチャートの作成と検査標準化
2)診断基準、重症度スケールの作成
3)診療ガイドラインの作成
4)ミトコンドリア病の情報提供体制の整備とアウトリーチ活動
5)患者レジストリーの構築
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】
1)診断支援、診断基準とガイドラインの作成
2)遺伝子診断
3)疫学調査
1)診断フローチャートの作成と検査標準化
2)診断基準、重症度スケールの作成
3)診療ガイドラインの作成
4)ミトコンドリア病の情報提供体制の整備とアウトリーチ活動
5)患者レジストリーの構築
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】
1)診断支援、診断基準とガイドラインの作成
2)遺伝子診断
3)疫学調査
結果と考察
【ミトコンドリア病】
1)診断フローチャートの作成と検査標準化
遺伝学的検査の保険収載を目指すものの、血液以外の組織検査が重要なミトコンドリアDNA検査、200以上の疾患関連核遺伝子パネル検査の方法を確立させることに重点を置いた。
2)診断基準、重症度スケールの作成
個別病型の診断基準作成をAMED実用化班と協議を継続した。
3)診療ガイドラインの作成
Minds方式のガイドラインを作成すべく作業を継続したが、診断マニュアル作成へと方針変換を行い、活動を継続した。
4)ミトコンドリア病の情報提供体制の整備とアウトリーチ活動
2019年6月8日に家族の会での講演、7月6日に市民公開講座を実施した。
5)患者レジストリーの構築
患者レジストリーについては、AMED難治性疾患実用化研究班(村山班)と連携して行うこととし、主に成人に対して筋ジストロフィーの登録事業(Remudy)方式で、2019年10月に登録開始した。
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】
ジュベール症候群関連疾患のMindsマニュアルに従って診療ガイドライン作成委員会を作り、診療ガイドラインを作成した。診断基準は、神経学的評価を加え作成した。遺伝子診断は、臨床診断あるいは疑われた患者で28例のDNA検体を解析した。家族会との合同講演会を開催した。
レット症候群患者データベースは154例の患者登録をえて、欧米豪の担当者と意見交換を行い、臨床研究を推進する上の重要性を共有した。MECP2dsでは、療育施設を含む750医療・療育施設にアンケート調査を行い、79.6%の回答率を得て54名の患者を確認した。MECP2dsの遺伝子診断体制を確立した。また、患者会と共催してシンポジウムを行った。日本語訳は、GeneReviews Japanホームページにアップされ、広く活用される形とした。
1)診断フローチャートの作成と検査標準化
遺伝学的検査の保険収載を目指すものの、血液以外の組織検査が重要なミトコンドリアDNA検査、200以上の疾患関連核遺伝子パネル検査の方法を確立させることに重点を置いた。
2)診断基準、重症度スケールの作成
個別病型の診断基準作成をAMED実用化班と協議を継続した。
3)診療ガイドラインの作成
Minds方式のガイドラインを作成すべく作業を継続したが、診断マニュアル作成へと方針変換を行い、活動を継続した。
4)ミトコンドリア病の情報提供体制の整備とアウトリーチ活動
2019年6月8日に家族の会での講演、7月6日に市民公開講座を実施した。
5)患者レジストリーの構築
患者レジストリーについては、AMED難治性疾患実用化研究班(村山班)と連携して行うこととし、主に成人に対して筋ジストロフィーの登録事業(Remudy)方式で、2019年10月に登録開始した。
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】
ジュベール症候群関連疾患のMindsマニュアルに従って診療ガイドライン作成委員会を作り、診療ガイドラインを作成した。診断基準は、神経学的評価を加え作成した。遺伝子診断は、臨床診断あるいは疑われた患者で28例のDNA検体を解析した。家族会との合同講演会を開催した。
レット症候群患者データベースは154例の患者登録をえて、欧米豪の担当者と意見交換を行い、臨床研究を推進する上の重要性を共有した。MECP2dsでは、療育施設を含む750医療・療育施設にアンケート調査を行い、79.6%の回答率を得て54名の患者を確認した。MECP2dsの遺伝子診断体制を確立した。また、患者会と共催してシンポジウムを行った。日本語訳は、GeneReviews Japanホームページにアップされ、広く活用される形とした。
結論
【ミトコンドリア病】
グローバルな観点から診断基準・重症度スケールの策定、診療ガイドラインの策定を実施した。患者会勉強会等に協力した。患者レジストリーについては、Remudy方式の成人用レジストリーを開始した。診療ガイドラインの作成は、MINDS方式を断念し、「ベストプラクティス」方式を目指すこととした。生殖補助医療については、科学技術・学術審議会での検討が行われ、核置換技術を用いた特定胚を用いた基礎研究が容認されることとなったが、臨床的な「核移植治療」は継続審議となり容認されなかった。
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】
レット症候群(RTT)とMECP2重複症候群(MECP2ds)の臨床研究、ジュベール症候群関連疾患(JSRD)の臨床研究と診療支援を行なった。RTTとMECP2dsの患者データベースの拡充と追跡調査、MECP2dsの診断基準の作成と小児慢性特定疾病の登録を行った。これにより、RTTとMECP2dsの自然歴と実態の解明と診療体制の整備を行った。JSRDでは、原因遺伝子解析と診療ガイドラインを作成した。遺伝子解析では、診断あるいは疑われた35症例の解析の結果、30例の原因遺伝子異常を明らかにした。JSRDの診療ガイドラインを作成し、難病情報センターに提供した。
グローバルな観点から診断基準・重症度スケールの策定、診療ガイドラインの策定を実施した。患者会勉強会等に協力した。患者レジストリーについては、Remudy方式の成人用レジストリーを開始した。診療ガイドラインの作成は、MINDS方式を断念し、「ベストプラクティス」方式を目指すこととした。生殖補助医療については、科学技術・学術審議会での検討が行われ、核置換技術を用いた特定胚を用いた基礎研究が容認されることとなったが、臨床的な「核移植治療」は継続審議となり容認されなかった。
【ジュベール症候群関連疾患、レット症候群+MECP2重複症候群】
レット症候群(RTT)とMECP2重複症候群(MECP2ds)の臨床研究、ジュベール症候群関連疾患(JSRD)の臨床研究と診療支援を行なった。RTTとMECP2dsの患者データベースの拡充と追跡調査、MECP2dsの診断基準の作成と小児慢性特定疾病の登録を行った。これにより、RTTとMECP2dsの自然歴と実態の解明と診療体制の整備を行った。JSRDでは、原因遺伝子解析と診療ガイドラインを作成した。遺伝子解析では、診断あるいは疑われた35症例の解析の結果、30例の原因遺伝子異常を明らかにした。JSRDの診療ガイドラインを作成し、難病情報センターに提供した。
公開日・更新日
公開日
2021-05-27
更新日
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