がん検診の適切な把握法及び精度管理手法の開発に関する研究

文献情報

文献番号
201908027A
報告書区分
総括
研究課題名
がん検診の適切な把握法及び精度管理手法の開発に関する研究
課題番号
H30-がん対策-一般-002
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
高橋 宏和(国立がん研究センター 社会と健康研究センター 検診研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 斎藤博(青森県立中央病院 消化器外科)
  • 佐川元保(東北医科薬科大学 医学部光学診療部)
  • 青木大輔(慶應義塾大学 医学部産婦人科)
  • 松田一夫(福井県健康管理協会)
  • 中山富雄(国立がん研究センター 社会と健康研究センター 検診研究部)
  • 笠原善郎(福井県済生会病院 乳腺外科)
  • 加藤勝章(宮城県対がん協会 がん検診センター)
  • 小川俊夫(国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科)
  • 喜多村祐里(津田祐里)(大阪大学大学院医学系研究科 社会医学講座)
  • 雑賀公美子(国立がん研究センター がん対策情報センター がん登録センター)
  • 町井涼子(国立がん研究センター がん対策情報センター がん医療支援部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
8,376,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
わが国のがん検診は、主に住民検診及び職域検診が実施されているが、効果的な検診を目指すために精度管理を整えた上で提供される必要がある。精度管理の質の向上のために住民検診において現在の手法を改善すること、及び職域検診において実態を把握しそれに基づく精度管理手法を開発し、将来的に検診全体に対する精度管理法を確立するための検討を行うことを目的とする。
研究方法
令和元年度は、全体会議を2回、プロセス指標に関する会議を3回開催し、研究の進捗報告や職域及び住民検診に関する問題点及び対策について議論を行った。プロセス指標については、「職域がん検診における精度管理指標の測定・基準値設定と新指標測定法の開発・実用化に関する研究」班(研究代表者:祖父江友孝)と協力体制を築き、基準値に関する検討を行った。
結果と考察
職域検診においては、保険者の保有するレセプトデータを用いてがん患者が適切に特定できる可能性が示されており、今後妥当性を検討した上で実用化を目指す。職域検診の実態把握については、個別ヒアリングにより状況を詳細に把握し、「職域におけるがん検診に関するマニュアル」の問題点や改善すべき項目を抽出する。住民検診においては、プロセス指標に関する議論を継続し、新基準値の改訂を行う。
結論
チェックリスト実施率の低い自治体のボトムアップおよび個別検診での実施率の向上について、好事例の収集や具体的な対応法を提供し、さらなる精度管理水準の向上を目指す。

公開日・更新日

公開日
2020-09-09
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201908027Z