文献情報
文献番号
201824020A
報告書区分
総括
研究課題名
薬害C型肝炎患者救済のための調査研究
課題番号
H30-医薬-指定-006
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
山口 照英(日本薬科大学 薬学部)
研究分担者(所属機関)
- 八橋 弘(国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター)
- 正木 尚彦(国立国際医療研究センター 中央検査部門)
- 岡田 義昭(埼玉医科大学 医学部)
- 田中 純子(広島大学 医歯薬保健学研究院・衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究費
42,900,000円
研究者交替、所属機関変更
非該当
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、フィブリノゲン製剤・血液凝固因子製剤の納入先医療機関において、フィブリノゲン製剤・血液凝固因子製剤の投与によってC型肝炎に感染した可能性のある方の診療録(カルテ等)について自主的に調査をおこなっている施設での実施状況やその調査を行い、未だ診療録(カルテ等)調査の実施が十分に行われていない医療機関に対して調査の実施方法や実施による意義についての情報を明らかにすることを目指す。
研究方法
自主的に診療録(カルテ等)調査をおこなっている医療機関での取り組みの状況について報告いただき、その内容をまとめて公表する。対象とした医療機関は平成30年度のあらたに調査を行っていただき、その結果を報告いただく施設(前向き調査施設)と、過去のカルテ調査結果について報告いただく施設(後ろ向き調査施設)に分けて実施した
結果と考察
今回の調査においてカルテ等の調査を実施する場合に従来厚生労働省から参考にすべき要点が出されているが、より具体的なポイントが複数明らかになった。このようなカルテ調査のポイントについてマニュアル化することにより、より迅速に調査が進むと考えられた。そこでこれらの成果に基づいて、自主的にカルテ調査を実施されている医療機関向けに、カルテ調査において参考になる要素を整理した。これら冊子に記載された点をマニュアルとして用いることにより、より迅速に調査が進むと期待される。
結論
各施設において診療録(カルテ等)の調査を行うに際して、保管されている全ての記録を調査することは膨大な時間と人手が必要であり、そのため、調査対象を絞り込むことが効率的な調査をおこなうためには不可欠であると考えられた。また、そのためには調査に従事する人材に医療経験豊富な人材を選定すること、医療機関全体の協力が得られること、なども必要であると考えられた。
公開日・更新日
公開日
2019-10-16
更新日
-