献体による効果的医療技術教育システムの普及促進に関する研究

文献情報

文献番号
201821054A
報告書区分
総括
研究課題名
献体による効果的医療技術教育システムの普及促進に関する研究
課題番号
H30-医療-指定-016
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
伊達 洋至(京都大学大学院医学研究科 器官外科学講座呼吸器外科学)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
2,975,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、Cadaver surgical trainingを国内でより定着させることを目的とし、効率的・効果的な運営を行っている実施施設の調査と、海外のcadaver surgical training course における運営状況の実態調査を通じて、トレーニングコースを自立し、継続して実施可能とするための資金面での工夫と運営形態などについて検討し、その内容を広く周知する。平成30年度は、国内海外調査からCadaver surgical training の現状を把握すること、さらに企業との関連についてのアドホック委員会を設置の上、検討する。平成31年度は、Cadaver surgical training に関する提言を行うこと、平成32年度は、Cadaver surgical training の効果をまとめ報告することを目標とする。
研究方法
国内実施例の調査による運営の実態調査と海外事例の調査を行う
Cadaver surgical training、アニマルトレーニングなどの手術手技実習では手術手技を習得するために、実臨床に準じた内視鏡や手術顕微鏡などの医療機器やインプラントなどの手術材料を使用した模擬手術を実施する。
研究では、ガイドラインに従って全国のCadaver surgical trainingの実施施設の了解の下、日本外科学会に提出された実施報告書の提供を受け、それを集計し、実施例における、参加人数と参加費、使用した献体の数、実施にかかわる運営経費を、科研費などの補助金、大学からの運営資金、奨学寄附金などの別に集計し、持続可能なトレーニングシステム構築のために必要な適切な参加者負担と、外部資金の導入や企業の支援などの運営に係る経費の状況を調査、分析し、その結果をCadaver surgical trainingの未実施施設に提供して、広く周知活動を行う。周知のための講演会として平成30年度は、第118回日本外科学会定期学術集会(4月7日、東京)、第91回日本整形外科学会学術総会(5月24日、神戸)ならびに日本解剖学会第28回関東支部懇話会(6月30日、千葉)の3回を実施。(担当;伊達、七戸、小林)
海外のCadaver surgical training course における運営状況の実態調査を行う。運営にあたってのランニングコストや参加費などの取扱い、アカウンティングレポート、研修効果の評価項目などの調査も行う。すでに医療技術の教育手法として確立しているシミュレーション、アニマルトレーニング等における運営状況をまとめて、国内外のCadaver surgical trainingの現状と比較する(担当;小林、倉島、橳島)。
結果と考察
研究では、ガイドラインに従って全国のCadaver surgical trainingの実施施設の了解の下、日本外科学会に提出された実施報告書の提供を受け、それを集計し、実施例における、参加人数と参加費、使用した献体の数、実施にかかわる運営経費を、科研費などの補助金、大学からの運営資金、奨学寄附金などの別に集計し、持続可能なトレーニングシステム構築のために必要な適切な参加者負担と、外部資金の導入や企業の支援などの運営に係る経費の状況を調査、分析し、その結果をCadaver surgical trainingの未実施施設に提供して、広く周知活動を行うこととした。周知のための講演会として平成30年度は、第118回日本外科学会定期学術集会(4月7日、東京)、第91回日本整形外科学会学術総会(5月24日、神戸)ならびに日本解剖学会第28回関東支部懇話会(6月30日、千葉)の3回を実施した。(担当;伊達、七戸、小林)
海外のCadaver surgical training course における運営状況の実態調査を行った。(ドイツのアーヘン工科大学医学部 臨床解剖実習施設 Tolba教授)運営にあたってのランニングコストや参加費などの取扱い、アカウンティングレポート、研修効果の評価項目などを調査し報告書にまとめた。またすでに医療技術の教育手法として確立しているシミュレーション、アニマルトレーニング等における運営状況をまとめて、国内外のCadaver surgical trainingの現状をまとめた(担当;小林、七戸、倉島、橳島)。

結論
国民に対して、高度な医療を安全に提供するためには、カダバートレーニングの実施体制の充実が必須である。今後は、さらに社会にサポートされるカダバートレーニングの実施体制の確立を目指したい。

公開日・更新日

公開日
2020-04-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201821054Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,500,000円
(2)補助金確定額
3,500,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 0円
旅費 1,439,101円
その他 1,535,899円
間接経費 525,000円
合計 3,500,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2020-03-11
更新日
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