データの利活用も見据えた標準規格策定の方向性に関する研究

文献情報

文献番号
201821036A
報告書区分
総括
研究課題名
データの利活用も見据えた標準規格策定の方向性に関する研究
課題番号
H29-医療-指定-018
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
澤 智博(帝京大学 医療情報システム研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 岡田美保子(一般社団法人 医療データ活用基盤整備機構)
  • 木村通男(浜松医科大学医学部附属病院 医療情報部)
  • 小出大介(東京大学大学院医学系研究科)
  • 嶋田 元(聖路加国際大学・情報システムセンター)
  • 美代賢吾(国立研究開発法人国立国際医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究費
6,232,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医療等分野における番号制度の活用が議論される中、医療等のデータ、特に標準化された
データのニーズはますます高まると考えられる。一方で、各医療機関等で扱われるデータの
標準化は十分ではなく、研究開発などのデータ分析・利活用を図れる環境は整っていない。
そこで、データの分析・利活用を見据えた上で、どのように医療情報の標準化を進めていく
かを示した医療分野の標準化策定ロードマップを策定する。
研究方法
保健医療情報標準化会議、医療情報標準化推進協議会、関係学会及び業界団体と連携しな
がら、ロードマップを策定する。特にこれまで標準規格の策定が困難とされていた各種サマ
リやデータセットについても、標準規格策定が進捗しない要因や課題等を分析しロードマ
ップに組み込む。
結果と考察
国内・国外における標準化関係団体での資料やインタビューを通じて標準規格の現状に
関する俯瞰マップを作成し、それをもとに標準化策定ロードマップの作成へと繋げている。
現状に関する俯瞰マップおよび標準化策定ロードマップの作成においては情報技術、用語・
コード、電文・通信、文書・画像、モデル・構造の視点で各種標準を整理した。また、診療
録の質・精度向上、医療安全、遠隔医療、医療AI などのユースケース・活用ドメインを視
野に現状から将来に向けてのフィットギャップを分析した。これら研究過程を通じて次年
度に向けたフォーカスポイントを選定した。
国内・国外における標準化の策定は、用語、電文のレベルから文書、モデル・構造の方向へ
と向かう傾向にある。一方で、我が国の保険医療情報分野の標準規格においては、職種や観
察用語などの基礎的要素の標準化策定の必要性が指摘された。
結論
国内・国外における標準化関係団体での資料やインタビューを通じて標準規格の現状に関
する俯瞰マップを作成し、それをもとに標準化策定ロードマップの作成へと繋げた。国内・
国外における標準は、用語、電文のレベルから文書、モデル・構造の方向へと向かう傾向に
ある。一方で、我が国の保険医療情報分野の標準規格においては、職種や観察用語などの基
礎的要素の標準化策定の必要性が指摘された。

公開日・更新日

公開日
2020-01-17
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201821036B
報告書区分
総合
研究課題名
データの利活用も見据えた標準規格策定の方向性に関する研究
課題番号
H29-医療-指定-018
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
澤 智博(帝京大学 医療情報システム研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 岡田美保子(一般社団法人 医療データ活用基盤整備機構)
  • 木村通男(浜松医科大学医学部附属病院)
  • 小出大介(東京大学大学院医学系研究科)
  • 嶋田 元(聖路加国際大学・情報システムセンター)
  • 美代賢吾(国立国際医療研究センター・医療情報管理部門)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医療等分野における番号制度の活用が議論される中、医療等のデータ、特に標準化されたデータのニーズはますます高まると考えられる。一方で、各医療機関等で扱われるデータの標準化は十分ではなく、研究開発などのデータ分析・利活用を図れる環境は整っていない。そこで、データの分析・利活用を見据えた上で、どのように医療情報の標準化を進めていくかを示した医療分野の標準化策定ロードマップを策定する。
研究方法
保健医療情報標準化会議、医療情報標準化推進協議会、関係学会及び業界団体と連携しながらロードマップを策定する。特にこれまで標準規格の策定が困難とされていた各種サマリーやデータセットについても、標準規格策定が進捗しない要因や課題等を分析しロードマップに組み込む。
結果と考察
国内・国外における標準化関係団体での資料やインタビューを通じて標準規格の現状に関する俯瞰マップを作成し、それをもとに標準化策定ロードマップの作成へと繋げている。現状に関する俯瞰マップおよび標準化策定ロードマップの作成においては情報技術、用語・コード、電文・通信、文書・画像、モデル・構造の視点で各種標準を整理した。また、診療録の質・精度向上、医療安全、遠隔医療、医療AIなどのユースケース・活用ドメインを視野に現状から将来に向けてのフィットギャップを分析した。これら研究過程を通じて次年度に向けたフォーカスポイントを選定した。
結論
調査にて整理した標準規格要素のフレームワークを踏まえて標準規格の適用箇所について調査を実施した。国内・国外における標準化関係団体での資料やインタビューを通じて標準規格の適用箇所について整理した。標準規格の適用箇所は、①(施設内)医療情報システムの構築・運用・更新、②施設間でのデータ・情報の連携・交換、③多施設からのデータ・情報の収集・蓄積、④診療支援、⑤質測定、⑥パーソナルヘルスレコード・生涯医療記録、⑦コンシューマーアプリ・スマートフォンアプリ経済圏に分類された。これらの分類に対して、既存の標準規格、海外での事例、求められる標準規格について提示した。
また、標準規格の成果物の在り方についても従来の文書によるものに加えて、サンプルデータ・サンプルプログラム、テストツールやテスト基盤の必要性を提示した。

公開日・更新日

公開日
2020-01-17
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201821036C

成果

専門的・学術的観点からの成果
国内・国外における標準化関係団体での資料やインタビューを通じて標準規格の適用箇所について整理した。標準規格の適用箇所を整理し、適用箇所に応じた標準規格の選択や要件について提示した。
臨床的観点からの成果
診療および臨床系学術団体にて記録・蓄積しているデジタルデータについて標準化の視点で整理した。
ガイドライン等の開発
以下の会議において情報・資料提供を行った。
第2回 医療等分野情報連携基盤検討会 2018年7月26日
その他行政的観点からの成果
以下の会議において情報・資料提供を行った。
第21回 保健医療情報標準化会議 2019年9月30日
第20回 保健医療情報標準化会議 2018年4月19日

その他のインパクト
m3記事:ビッグデータの利活用は「患者中心の医療」に貢献(2019年5月13日)
日経BP記事:「ラーニングヘルスケアシステム」が理想形(2019年6月4日)

発表件数

原著論文(和文)
22件
原著論文(英文等)
7件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
15件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2020-01-17
更新日
-

収支報告書

文献番号
201821036Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
8,100,000円
(2)補助金確定額
8,100,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 2,757,870円
人件費・謝金 748,800円
旅費 2,406,852円
その他 318,478円
間接経費 1,868,000円
合計 8,100,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2020-01-17
更新日
-