エコチル調査を活用した脳性麻痺発生率等に関する研究

文献情報

文献番号
201821032A
報告書区分
総括
研究課題名
エコチル調査を活用した脳性麻痺発生率等に関する研究
課題番号
H29-医療-指定-005
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 圭司(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 臓器・運動器病態外科部 リハビリテーション科)
研究分担者(所属機関)
  • 新田 裕史(国立研究開発法人  国立環境研究センター 環境リスク・健康研究センター)
  • 目澤 秀俊(国立研究開発法人  国立成育医療研究センター 生体防御系内科部  アレルギー科)
  • 梅原 永能(国立研究開発法人  国立成育医療研究センター 周産期母性診療センター 産科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
2,762,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
エコチル調査を活用し在胎週数別・出生体重別脳性麻痺の発生数や発生原因の分析により、当該制度の補償対象となる重度脳性麻痺児数の推計を行う。
研究方法
平成24 年~27 年に出生したエコチル調査参加児について、1歳児調査票及び3・4・5歳時調査票において「脳性麻痺」との回答を得た事例について、児の分娩機関及び医療機関の診療録等から分娩時のデータ及び現在の肢体不自由の程度等の情報を把握する。
結果と考察
2018 年10 月14 日現在で、エコチル調査参加者の中で、2011 年出生が9,684 人、2012 年出生が28,217 人、2013 年出生が35,583 人、2014 年出生が26,658 人で、全体が100,142 人であった。脳性麻痺発生率は、母数を出生数とすると、対象者全体で0.55 人/1000 出生、2011 年出生者で1.45、2012 年出生者で0.43、2013 年出生者で0.51、2014 年出生者で0.41 であった。産科医療補償制度脳性麻痺対象者に絞り、一般審査基準(旧基準)、個別審査基準(旧基準)、一般審査基準(新基準)、個別審査基準(新基準)での脳性麻痺発生率は出生数全体で、0.34、5.19、0.39、5.81 であった。エコチル調査における4 歳まではほぼすべての参加者に配布が終了し、5 歳までに関しては半数以上が回収している。一般審査基準該当者は妥当な人数が集まっていると想定されるが、個別審査基準の対象者は、エコチル調査に参加していない、もしくは脱落している可能性があり、過小評価の可能性がある。
結論
エコチル調査における脳性麻痺発生率とそこからの推計に値は安定してきている。来年度さらなる質問票回収により結果は強固になると考える。

公開日・更新日

公開日
2019-10-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201821032Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,590,000円
(2)補助金確定額
3,590,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,223,485円
人件費・謝金 535,784円
旅費 392,591円
その他 610,140円
間接経費 828,000円
合計 3,590,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2020-03-12
更新日
-