アレルギー疾患における標準治療の普及と均てん化に向けた研修プログラムの開発研究

文献情報

文献番号
201812001A
報告書区分
総括
研究課題名
アレルギー疾患における標準治療の普及と均てん化に向けた研修プログラムの開発研究
課題番号
H29-免疫-一般-001
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
大矢 幸弘(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター アレルギーセンター)
研究分担者(所属機関)
  • 斎藤 博久(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 研究所)
  • 海老澤 元宏(国立病院機構相模原病院 臨床研究センター 臨床研究センター副所長)
  • 藤澤 隆夫(国立病院機構 三重病院 院長)
  • 赤澤 晃(東京都立小児総合医療センター アレルギー科 部長)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(免疫アレルギー疾患等政策研究 免疫アレルギー疾患政策研究分野)
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
6,154,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
I. 医師向け教育研修プログラムにおける診療への影響と行動変容の評価、および、II. 教育研修プログラム改訂案の作成 について実施した。
研究方法
I. 研修の対象者:一般小児科臨床の十分な経験を有し,自施設でのアレルギー診療を向上させる意志のある卒後3~20年の医師のうち,研修プログラム全日程に参加可能で、研修成果について開始から修了半年後までの報告に協力できる者。研修日数は10日間とし、国立成育医療研究センターアレルギーセンター外来・病棟で行った。指導は専門医が行い、specific behavioral objectives(SBOs)に対応するテキスト・指導要項を用いた。研修中は各参加者の相談役となるメンターを個別に配置し研修プログラム管理者により2~3回のヒアリングを行って支援した。評価方法として、Kirkpatrickの4段階の評価概念に基づき,反応(満足度)評価、学習(知識スキル)評価、行動(実際の行動変容)評価を参加者による評価を通して行った。行動評価は診療行動について研修開始時と終了6カ月後に可否2区分の自己評価で行った。II. さらに、教育研修プログラムに関する効果判定(反応評価、学習評価および行動評価)により調査研究の結果をもとに、次年度のプログラム改訂を考案した。
結果と考察
I. 当科で開発された医師向け教育研修プログラムの第3〜7期における参加者は、卒後年数10年前後の小児科専門医で、地方と支部の総合病院に勤務する医師が多く、女性が過半数を占めた。反応評価では研修内容について高い満足度が得られ、研修前後での学習到達度の変化は全ての設問項目において向上していた。6か月後の行動変容に関しては過半数より回答が得られており、全ての項目で前後での向上が認められた。II. これらの結果を考慮し、さらに気管支喘息やアレルギー性鼻炎の内容を充実された医師向けの教育研修プログラム「小児アレルギー診療短期重点型教育研修プログラム」を作成した。
結論
当センターの教育研修プログラムの有効性が行動変容という点においても評価された。アレルギー疾患における標準治療の普及と均てん化に向けた教育研修プログラム開発を目的に改訂を実施した。今後も、改訂された教育研修プログラムの継続的な実施とその効果測定および調査研究を進める。

公開日・更新日

公開日
2020-03-13
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2020-03-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201812001Z