文献情報
文献番号
201811042A
報告書区分
総括
研究課題名
もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)の診断、治療に関する研究
課題番号
H29-難治等(難)-一般-032
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
宝金 清博(国立大学法人北海道大学 北海道大学病院 脳神経外科)
研究分担者(所属機関)
- 冨永 悌二(国立大学法人東北大学 大学院医学系研究科)
- 宮本 享(国立大学法人京都大学 大学院医学研究科)
- 中原 仁(慶應義塾大学 医学部)
- 黒田 敏(国立大学法人富山大学 大学院医学薬学研究部)
- 小泉 昭夫(国立大学法人京都大学 大学院医学研究科)
- 高橋 淳(国立研究開発法人国立循環器病センター 脳神経外科)
- 佐藤 典宏(国立大学法人北海道大学 北海道大学病院)
- 数又 研(国立大学法人北海道大学 北海道大学病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
6,731,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究班は、難病法改正のあった平成26年度から3年計画の期間に、診断基準の適正化、重症度基準に関するエビデンス構築、QOL調査、診療ガイドラインの改訂を達成するとともに、行政機関、関連学会、患者会(もやの会)の組織間コミュニケーションを図れる国内で唯一の組織としての活動を継続してきた。平成30年度は、こうした研究成果をもとに昨年度より開始された3年計画の2年目に当たる。重点課題 診断基準・重症度基準・診療ガイドラインの国際標準化、疾患レジストリ構築のほか、未だ十分とはいえないもやもや病の発症機序、発症リスク評価等、診療に関する科学的根拠を明らかにするため、「診療の質の向上に寄与する科学的根拠を構築する難治性疾患実用化研究事業」と連携して複数の多施設共同臨床研究を支援に取り組むことを目的とした。
研究方法
課題を達成するため、重点課題と複数の多施設共同研究支援を効率的に実施、総括するために、4回の班員全体会議を開催した。そのほかに、各作業グループ別の活動を総括支援した。
結果と考察
平成29年度の国内関連学会での承認を受けた改訂もやもや病診療ガイドラインの出版(日本脳卒中の外科学会誌)を経て、本邦発のもやもや病診断基準を国際的なものとして認知させる学術広報活動に取り組んだ。すなわち、5th International Moyamoya Meetingにおいて我々研究班班員が、成果発表を行った。
また、疾患レジストリについては、もやもや病々期の進行や、脳卒中をはじめとする臨床イベントの発生に関する前向き登録データを研究班で一次利用し、本研究班の研究目的達成に資することを主たる目的として計画、推進した。すなわち、AMED・難治性疾患実用化研究事業の支援を受けて、臨床情報のweb登録システム(疾患レジストリ)を完成させ、広く脳神経外科学会研修認定施設を参加施設とし、各研究機関の生体試料バンキングと連携して登録事業を推進するための準備を完遂した。本年度は、完成したweb登録システムへの症例登録を、パイロット的に北海道大学病院脳神経外科で開始し、100症例の登録を行った。
疾患横断的な難病プラットフォームとの連携協力も模索しながら、従来から継続している診療エビデンスの構築を軸足として、多施設共同臨床研究からより高い成果をあげることを目標としている。
また、疾患レジストリについては、もやもや病々期の進行や、脳卒中をはじめとする臨床イベントの発生に関する前向き登録データを研究班で一次利用し、本研究班の研究目的達成に資することを主たる目的として計画、推進した。すなわち、AMED・難治性疾患実用化研究事業の支援を受けて、臨床情報のweb登録システム(疾患レジストリ)を完成させ、広く脳神経外科学会研修認定施設を参加施設とし、各研究機関の生体試料バンキングと連携して登録事業を推進するための準備を完遂した。本年度は、完成したweb登録システムへの症例登録を、パイロット的に北海道大学病院脳神経外科で開始し、100症例の登録を行った。
疾患横断的な難病プラットフォームとの連携協力も模索しながら、従来から継続している診療エビデンスの構築を軸足として、多施設共同臨床研究からより高い成果をあげることを目標としている。
結論
疾患横断的な難病プラットフォームとの連携協力も模索しながら、従来から継続している診療エビデンスの構築を軸足として、多施設共同臨床研究からより高い成果をあげることを目標としている。
公開日・更新日
公開日
2019-09-02
更新日
-