放射線医療施設の管理における評価基準の指標に関する研究

文献情報

文献番号
199800674A
報告書区分
総括
研究課題名
放射線医療施設の管理における評価基準の指標に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成10(1998)年度
研究代表者(所属機関)
澤田 純一(国立医薬品食品衛生研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 古賀佑彦(藤田保健衛生大学)
  • 菊地透(自治医科大学)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬安全総合研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
-
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
エックス線撮像装置の新しい利用技術とICRP 1990年勧告(Publication 60)の国内法令への取り込みに対応可能な線量評価法として、平成元年通知(健政発第383号)の算定法を抜本的に見直すことによって、新しい線量算定法を構築し、医療現場における放射線の安全管理に貢献することを目的とする。
研究方法
現行の線量算定法が合理的に評価されているかを検証するため、装置の実効稼働負荷と施設内外の積算線量を測定する実態調査を行った。次に、管電圧と出力線量率、利用線と散乱線エネルギー、散乱比、エックス線管の漏えい線量ならびに遮へい体の種類(鉛、コンクリート、ステンレススチール)における透過率の関係をについて検討し、これらの諸因子を用いる新規のエックス線の線量算定法を提案するための検討を行った。
結果と考察
1週間当たりの一般撮影室、エックス線CT室、血管造影室及びエックス線TV室における一次線の平均線量は、それぞれ9、275、28、119μSv/週であるが、散乱方向の線量は、173、3、394、154、265であり、一次線方向に遮へい効果があることを示す結果を得た。Cranleyらが提案する管電圧と出力線量率、利用線と散乱線エネルギー及び散乱比とShimpkinが示している管電圧と遮へい体による透過率と比較検討し、算定式の電子化に考慮した透過率の近似関数式を構築した。次に、ICRP publication 33を踏襲した現行の健政発第383号を抜本的に見直し、複数線源の放射線を合理的に評価できる線量算定式を構築した。この算定式は、一次線方向、散乱線方向及び管球からの漏えい線量を合算して求める方法であり、管理区域の境界における線量限度の300μSv/週を担保するための遮へい体の厚さ等を求める従来の算定法とは異なり、その利用価値は極めて大きい。また、これまで検討が不足しているエックス線CT装置による線量算定法についても具体例を示し提案した。
結論
本研究においては、エックス線の線量を適正かつ合理的に求める算定法を新たに構築した。この算定法は、複数の放射線源から由来する線量評価も可能であり、エックス線CT装置の線量算定も可能としている。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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