文献情報
文献番号
201809013A
報告書区分
総括
研究課題名
慢性期における脳卒中を含む循環器病診療の質の評価に関する研究
課題番号
H29-循環器等-一般-005
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
安田 聡(国立循環器病研究センター 心臓血管内科)
研究分担者(所属機関)
- 坂田 泰史(大阪大学 大学院医学系研究科)
- 辻田 賢一(熊本大学大学院生命科学研究部)
- 中山 健夫(京都大学・大学院医学研究科)
- 豊田 一則(国立循環器病研究センター 病院)
- 宮本 恵宏(国立循環器病研究センター 循環器病統合情報センター)
- 西村 邦宏(国立循環器病研究センター 予防医学・疫学情報部)
- 中尾 一泰(国立循環器病研究センター 心臓血管内科)
- 中尾 葉子(国立循環器病研究センター 循環器病統合情報センタ-)
- 宍戸 稔聡(国立循環器病研究センター 研究推進支援部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
7,693,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
我が国における脳卒中を含む循環器病診療の質向上へとつなげることを目的とする。循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業「既存データベースの活用による虚血性心疾患・大動脈疾患診療の実態把握ならびに医療体制構築に向けた指標の確立のための研究」とも連携し本研究を遂行する。
研究方法
我が国における全国的循環器病データベースとして、循環器疾患診療実態調査JROADと脳卒中データバンクがある。これら既存のデータベースとNational Database(NDB)の電子レセプト情報を活用する。
(倫理面への配慮)
「DPCデータを用いた心疾患における医療の質に関する事業」研究について2015.3.27に国立循環器病研究センターにおける倫理委員会を通過(番号:M23-051-3)。
(倫理面への配慮)
「DPCデータを用いた心疾患における医療の質に関する事業」研究について2015.3.27に国立循環器病研究センターにおける倫理委員会を通過(番号:M23-051-3)。
結果と考察
循環器疾患診療実態調査(JROAD)-DPCデータベースでは、様式1(診療録情報)をもとに収集した解析データセット5年間延べ~500万件にまで蓄積構築。ガイドライン推奨薬剤の処方率が「医療の質」評価の指標となり得ることをDPCデータをもとに論文発表した。また延岡市国保、後期高齢加入者 86,366人を対象に、疾患発症から発症後の介護情報までの一連の情報を入手した。
心不全の病名があり入院した患者: 954人を対象に入院後の介護認定情報を調査した。心不全患者の約3割が要介護4-5であり、個人単位で医療・介護の情報が連結可能であることが示された。
さらにナショナルデータベース(NDB)を用いて、我が国の心不全外来診療実態を明らかにすることを目指す。NDBオープンデータを、JROADから得られた統計値を元に推測する目的で活用していく予定である。
心不全の病名があり入院した患者: 954人を対象に入院後の介護認定情報を調査した。心不全患者の約3割が要介護4-5であり、個人単位で医療・介護の情報が連結可能であることが示された。
さらにナショナルデータベース(NDB)を用いて、我が国の心不全外来診療実態を明らかにすることを目指す。NDBオープンデータを、JROADから得られた統計値を元に推測する目的で活用していく予定である。
結論
悉皆性の高いビックデータを解析することで、診療の標準的データが可視化され、医療の質の底上げや各種医療行為の費用効果性検討につながることが期待される。
公開日・更新日
公開日
2019-08-22
更新日
-