日本の高齢化対策の国際発信に関する研究

文献情報

文献番号
201805002A
報告書区分
総括
研究課題名
日本の高齢化対策の国際発信に関する研究
課題番号
H29-地球規模-一般-001
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
近藤 尚己(東京大学 大学院医学系研究科 公共健康医学専攻)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 地球規模保健課題解決推進のための行政施策に関する研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
1,960,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
世界保健機関(WHO)が進めるHealthy Ageingの世界戦略をはじめとした、高齢者保健にむけた世界的な動きが加速している。世界で先駆けて高齢化を迎え、その対応のためのシステムをつくってきた日本からの発信を増やし、世界の施策に貢献すること、また世界的な動向から日本が学ぶべきことを理解し日本の施策への実装の一助とすることを目的とした。
研究方法
 2年目のH30年度は、分担研究者ごとに、WHO・アジア諸国との連携と国際的アジェンダへの貢献(近藤尚己)、主に二本の高齢者における健康格差の現状に関するエビデンスの国際発信(近藤克則)、認知症ケアに向けた環境整備のあり方についての国際発信(尾島)、災害時の高齢者対策についての発信(相田)、国内の大規模調査JSGESのエビデンスの国際発信(斉藤)を行った。
結果と考察
WHO Clinical Consortium on Healthy Ageing委員就任・関連会議参加等を実施した。WHOの出版したIntegrated Care for Older People (ICOPE)における、地域資源の活用や行政・市民・研究を連携づけるガバナンスの視点での課題点を抽出し、レビュー論文として出版した。日本国内の高齢者の健康格差に関するレビューを英文でスプリンガー社から出版するめどをつけた。台湾での国際カンファレンスにおける日本の認知症対策を報告した。日本公衆衛生学会でのシンポジウム「高齢化する世界:日本からの国際発信と世界からの学び」を開催した。東日本大震災とソーシャル・キャピタルについて文献レビューし書籍化した。地域コミュニティの環境と高齢者の健康に関する研究成果や、その評価のための研究プロジェクトのウェブサイト、研究者向けデータ活用てびき資料等を英語化してオンラインで公表した。
結論
JAGESをはじめとした国内での研究成果を、複数の国際学会、国連機関での会議等の場、英文の論文やモノグラフ、書籍等で発信した。アジアへの展開の可能性が具体化するなど、期待以上の進展もあった。
最終の令和元年度は、これらの出版物、や議論の場を活用して一層の普及を図る。 国内の政策も、今後health ageingの枠組みが普及する中で、国際的な動向に対応していく必要がある。国際動向を国内へ発信する取り組みを引き続き行う。また、各国の研究者や実務機関との交流を深め、特にJAGESのアジア諸国への展開を模索する。

公開日・更新日

公開日
2019-07-01
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2019-06-04
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201805002Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
2,545,000円
(2)補助金確定額
2,545,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 2,160円
人件費・謝金 1,257,960円
旅費 0円
その他 699,880円
間接経費 585,000円
合計 2,545,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2019-06-04
更新日
-