小児救急医療体制の品質評価・最適化・情報発信のための小児救急医療統合情報システムの開発研究

文献情報

文献番号
201721024A
報告書区分
総括
研究課題名
小児救急医療体制の品質評価・最適化・情報発信のための小児救急医療統合情報システムの開発研究
課題番号
H29-医療-一般-007
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
清水 直樹(東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部)
研究分担者(所属機関)
  • 志馬 伸朗(広島大学大学院医歯薬保健学研究科)
  • 太田 邦雄(金沢大学医学系小児科学)
  • 新田 雅彦(大阪医科大学救急医学教室)
  • 種市 尋宙(富山大学大学院薬学研究部(医学)小児科)
  • 中山 祐子(金沢大学附属病院集中治療科)
  • 津田 雅世(兵庫県立こども病院救急総合診療科)
  • 伊藤 友弥(あいち小児保健医療総合センター救急科)
  • 多屋 馨子(国立感染症研究所感染症疫学センター)
  • 岬 美穂(鶴和 美穂)(国立病院機構災害医療センター臨床研究部)
  • 藤原 幸一(京都大学大学院情報学研究科システム科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
2,310,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では多彩な小児救急疾患の初期対応から安定化・高度医療、すなわち#8000等の電話相談、トリアージと緊急搬送、小児集中治療まで、シームレスに稼働しうる小児救急医療統合情報システム網の構築のための基盤研究を行う。こうした有機的な情報ソースを用いることにより、小児救急医療体制の最適化、小児救急疾患の予後改善と医療品質改善、最終的には、地域で安心して子育てができるための社会環境改善に還元することを目的としている。
研究方法
既存の小児救急関連レジストリの個別情報と特性を網羅的に調査し、レジストリ項目を再整理する。将来的に統合する際に適切なコア情報・インフラ・調査フィールド等についての各論を検討する。その際、多面的評価指標と学際的調査フィールドを重要視し、諸学会担当委員会との調整を行う。#8000については、その周知にかかる研究、電話相談看護師のinter-rater variationの調査による質的評価、各自治体の努力状況の比較調査を行う。
結果と考察
既存小児救急関連レジストリ・ライブラリについては、調査対象レジストリの収集項目を全て確保し、項目をエクセルにまとめ、網羅的に全レジストリを俯瞰可能にした。関連学会担当委員会との調整等もほぼ終えて、次年度以降のモデル地域の調整も進めている。小児救急関連レジストリは多学会を学際的に横断し、調査項目の重複や定義の不一致などの問題点が多々抽出された。最小労力で最大効果を出すためにも、また、将来的に既存レジストリを有効に活用しつつ統合して一定の情報網として活用するためにも、項目整理と用語定義ならびにコア情報レジストリの策定と提供・活用が望まれた。#8000については、トリアージや治療結果との連携がないとその質的評価に繋がらない問題があり、今後の要解決課題と考えられた。
結論
コア情報レジストリに連結した既存小児救急関連レジストリ情報網を有効に利用することが肝要である。#8000データセンター有効利用のためにも、アウトカムデータとの連結が課題となる。

公開日・更新日

公開日
2021-11-16
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2021-11-16
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201721024Z