看護実践能力の向上に寄与する看護教員・実習指導者の養成と継続教育に関する研究

文献情報

文献番号
201721023A
報告書区分
総括
研究課題名
看護実践能力の向上に寄与する看護教員・実習指導者の養成と継続教育に関する研究
課題番号
H29-医療-一般-006
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
奥 裕美(聖路加国際大学大学院 看護学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 中山 洋子(高知県立大学大学院 )
  • 松田 安弘(群馬県立県民健康科学大学)
  • 三浦 友理子(聖路加国際大学大学院 看護学研究科)
  • 川上 千春(聖路加国際大学大学院 看護学研究科)
  • 中村 綾子(岡 綾子)(昭和大学江東豊洲病院 看護部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究費
3,076,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、教育実践力のある教員を養成し、教育力を継続して段階的に向上するために必要な、継続教育体制のモデルを明示すること。臨地における学生の学習支援を効果的に行うことができる実習指導者を養成するための、研修プログラムのモデルを提案することである。平成29年度は2年計画の研究の1年目である。
研究方法
看護教員・実習指導者の教育実践能力向上のための継続教育に関する学習ニーズを把握するためインタビュー調査を実施した。①看護教員、②実習指導者に対象を分けて実施した。また、国内外の看護教育者を対象とした教育プログラム等について、文献等をレビューした。
 ①②ともにインタビューガイドを作成し、半構成的面接を実施した。研究者・研究分担者が機縁法により紹介を得た看護教育、看護部の責任者を通し協力を依頼した。得られた情報は、インタビューガイドの項目ごとに内容が類似したものを抽出し共通性を明らかにした。
結果と考察
①教員調査
4校15名の教員にインタビューを実施し、教育 者としての継続学習の実施状況と、継続学習  への ニーズ、さらにそれを支援する環境についての意見を得た。教育者としての初期教育および、継続・段階的な教育の必要性が示唆された一方、業務量が多く自己研鑽のための時間を確保することが困難であるという意見も多かった。教員としての実践力維持・向上のためには、OJTで効果的に学べる方法を検討するほか、学習のために使える時間を確保するための、看護教員の働き方を検討する必要性も示唆された。
②実習指導者調査:
3か所の医療機関で働く実習指導者12名にインタビューを実施し、教育実践の実施状況と、継続学習へのニーズおよびそれを支援する環境についての知見を得た。実習指導者は学生の心情理解や教育計画立案、教育技法、評価方法等に関する学びを期待していることが伺われた。また実習指導者講習会後の実習指導においては、実習目標の理解や学生個々の準備状態に合わせた指導をするなど、指導方法に工夫がなされていた。
結論
看護教員および実習指導者に対するインタビューを行い、看護教員については、就任初期から段階的に実施できる継続学習体制へのニーズがあった。また、そのための環境整備の必要性が示唆された。実習指導者は講習受講後、学習者の状況に応じた支援が行えるようになったと述べており、教える側のニーズにあった教育が提供され、教育への関心を高めているとが考えられた。

公開日・更新日

公開日
2020-01-24
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2020-01-24
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201721023Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,998,000円
(2)補助金確定額
3,998,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 575,721円
人件費・謝金 380,088円
旅費 452,342円
その他 808,817円
間接経費 922,000円
合計 3,138,968円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2020-01-24
更新日
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