重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援に関する政策研究-チームによる地域ケア体制研究

文献情報

文献番号
201717035A
報告書区分
総括
研究課題名
重度かつ慢性の精神障害者に対する包括的支援に関する政策研究-チームによる地域ケア体制研究
課題番号
H29-精神-一般-007
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
吉川 隆博(東海大学 健康科学部)
研究分担者(所属機関)
  • 野口 正行(岡山県精神保健福祉センター)
  • 荻原 喜茂(一般社団法人日本作業療法士協会)
  • 田村 綾子(聖学院大学 人間福祉学部)
  • 木戸 芳史(三重県立看護大学 看護学部)
  • 三宅 美智(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者政策総合研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究費
5,385,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は,重度かつ慢性の暫定基準案を満たす精神障害者が,入院生活から地域生活に円滑に移行できるための包括的支援として,チームによる地域ケアの方策を明らかにし指針として提示することである.平成29年度は,地域ケアの先駆的地域・施設より,重度かつ慢性の精神障害者の状態像特性に対応した,地域ケア内容および地域ケア体制に関する好事例収集と分析を行い,ガイドライン骨子作成に向けた基礎的資料を得ることを目的とした.
研究方法
研究代表者,分担研究者,研究協力者らによる機縁法により,地域特性(人口,精神科病院,地域資源数等の状況)等を考慮しながら好事例地域・施設を選定した.
各地域の精神科病院,相談支援事業所,訪問看護ステーション,行政機関等の職員などを対象として,グループインタビューを行い,重度かつ慢性の精神障害者に対する,退院支援および地域ケア体制等に関する実態を把握した.
結果と考察
精神障害者の退院支援および地域ケアに関する文献レビューを行い,ガイドライン骨子素案の検討を行うとともにインタビューガイドを作成した.
北海道,東北地方,関東甲信越地方,北陸地方,中国地方,九州・沖縄地方から,計13か所の地域・施設を選定し,インタビュー調査を実施した.
各地域・施設で支援を行っている重度かつ慢性の精神障害者の中で,A「病状が重い人」,B「行動障害が重い人」,C「生活障害が重い人」,D「身体合併症のある人」の状態特性に応じたケア・支援内容およびケア体制に関する情報を収集した.
 地域ケア体制等に関するインタビュー調査結果より,重度かつ慢性の精神障害者に該当するような,手厚い支援を要する精神障害者の退院支援と地域ケア体制の構造について,概ね把握することができ,ガイドライン骨子案を検討するための基礎的データとして,有効な情報が収集できた.
結論
インタビュー調査により,重度かつ慢性の精神障害者の退院支援および地域ケア体制に関する基礎的データを収集・分析した.また,好事例地域・病院の選定を目的とした,合同アンケート調査を行った.

公開日・更新日

公開日
2018-11-21
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201717035Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
7,000,000円
(2)補助金確定額
6,977,833円
差引額 [(1)-(2)]
22,167円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 966,505円
人件費・謝金 200,973円
旅費 2,377,708円
その他 1,817,647円
間接経費 1,615,000円
合計 6,977,833円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2018-11-21
更新日
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