文献情報
文献番号
201711111A
報告書区分
総括
研究課題名
神経難病における中枢神経感作のメカニズム研究とアンメットニーズに応える革新的治療法の開発
課題番号
H29-難治等(難)-一般-060
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
眞野 智生(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科 脳神経機能再生学)
研究分担者(所属機関)
- 齋藤 洋一(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科 脳神経機能再生学)
- 望月 秀樹(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科 神経内科学)
- 柴田 政彦(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科疼痛医学寄附講座)
- 細見 晃一(国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科脳神経機能再生学)
- 宮井 一郎(社会医療法人 大道会 森之宮病院・神経リハビリテーション研究部)
- 藤村 晴俊(独立行政法人国立病院機構 刀根山病院・ 診療部・副院長)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
7,039,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
神経難病において、解剖学や組織学では説明がつかない非特異的な臨床症状に遭遇するケースは少なくない。これらの症状の多くが、薬物治療のみでは十分な効果が得られず、QOL阻害する大きな因子になっているにも関わらず、アンメットニーズな状態である。神経難病の異常感覚や疼痛の病態は、従来の単純な局所の脱抑制と過興奮では説明できないため、脳内ネットワークの不適切な機能再構築によって生じていると考えており、その病態を精査する必要がある。神経難病の痛みや異常感覚に関しての診療実態はQOLの大きな阻害因子であるにかかわらず、全国規模で調査された例は少なく、医療現場における問題点の把握もされていないのが現状である。平成29年度より、医療現場における神経難病へのアンメットニーズを調査することで、情報の共有化を進めるとともに、関連学会や患者会と連携して普及・啓発活動を目指す。
研究方法
①神経難病における疼痛に特徴的な客観的指標及び運動感覚閾値の変動を基盤とした中枢神経感作の研究(疼痛の無い神経疾患患者との比較:症例対照研究)
②神経難病を診療する医師に対する実態把握(アンケートを用いた調査研究)
②神経難病を診療する医師に対する実態把握(アンケートを用いた調査研究)
結果と考察
自主臨床研究「神経難病における疼痛に特徴的な客観的指標及び運動感覚閾値の変動を基盤とした中枢神経感作の研究」(疼痛の無い神経疾患患者との比較:症例対照研究)のプロトコルを作成し,大阪大学倫理審査委員会にて承認された.
・神経難病を診療する医師に対する実態把握(アンケートを用いた調査研究)
神経難病を扱う日本神経学会,日本脳神経外科学会,日本リハビリテーション学会)と連携し,疼痛や異常感覚を訴える神経難病患者への診療について実態調査を施行する.2018年3月に,日本神経学会専門医5470名に対してアンケート用紙を送付し,アンケートを送付し,回収を始めている.
・神経難病を診療する医師に対する実態把握(アンケートを用いた調査研究)
神経難病を扱う日本神経学会,日本脳神経外科学会,日本リハビリテーション学会)と連携し,疼痛や異常感覚を訴える神経難病患者への診療について実態調査を施行する.2018年3月に,日本神経学会専門医5470名に対してアンケート用紙を送付し,アンケートを送付し,回収を始めている.
結論
自主臨床研究、アンケート調査のどちらも予定通り進行している.
公開日・更新日
公開日
2018-06-12
更新日
-