好酸球性消化管疾患、重症持続型の根本治療、多種食物同時除去療法の診療体制構築に関する研究

文献情報

文献番号
201711093A
報告書区分
総括
研究課題名
好酸球性消化管疾患、重症持続型の根本治療、多種食物同時除去療法の診療体制構築に関する研究
課題番号
H29-難治等(難)-一般-042
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
野村 伊知郎(国立成育医療研究センター 免疫アレルギー・感染研究部)
研究分担者(所属機関)
  • 木下 芳一(島根大学医学部 第二内科)
  • 八尾 建史(福岡大学筑紫病院 内視鏡部)
  • 山田 佳之(群馬県立小児医療センター アレルギー感染免疫・呼吸器科)
  • 大塚 宜一(順天堂大学 小児科)
  • 工藤 孝広(順天堂大学 小児科)
  • 小林 佐依子(国立成育医療研究センター 栄養管理部)
  • 新井 勝大(国立成育医療研究センター 消化器科)
  • 大矢 幸弘(国立成育医療研究センター アレルギー科)
  • 松本 健治(国立成育医療研究センター 免疫アレルギー・感染研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
5,770,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、現在根本治療が存在せず、生涯にわたって著しいQOLの低下が続く持続型好酸球性胃腸炎について、多種食物同時除去治療を世界に先駆けて開発し、プロトコールを作成、日本全国の患者を救うための診療体制を構築することにある。この目的を達成するために、5つの目標を掲げた。
1) 重症持続型好酸球性消化管疾患(EGID)の患者数の推定を行う。
2) EGIDの自然歴、ステロイド治療結果の全国調査
3) 医師向けの多種食物同時除去療法、実施マニュアル作成
4) 栄養士向けの多種食物同時除去療法、実施マニュアル作成
5) EGIDの診療体制の構築

研究方法
1) 患者数把握のための一次調査、詳細のための二次調査を行う。
2) アンケート項目を選定し、二次調査に組み入れる。
3) 班会議にてコンセンサスを得ながら作成する。
4) 班会議にてコンセンサスを得ながら作成する。
5) 班会議にてコンセンサスを得ながら作成する。
結果と考察
1)重症持続型EGIDの患者数推定
一次調査のためのアンケート調査票の作成、送付先の選定(内視鏡を有する外科、内科、小児科を標榜する全国の基幹病院1万件に送付することに決まった)の作業を進めた。
2)EGIDの自然歴、ステロイド治療結果の全国調査
調査票を作成中である。
3)医師向けの多種食物同時除去療法、実施マニュアル作成
実施マニュアル案を作成した。更に改良し、完成を目指す。
4)栄養士向けの多種食物同時除去療法、実施マニュアル作成
実施マニュアル案を作成した。更に改良し、完成を目指す。
5)EGID診療体制の構築
フローチャートを作成、EGIDの病型、重症度、治療に対する反応性によって、どの医療機関で診療を行うかの概略を定めた。
結論
EGIDの中でも、重症持続型の好酸球性胃腸炎は、根本治療が存在しないため、本研究は世界から注目を集めている。2018年3月の米国免疫アレルギー学会において、米国免疫アレルギー学会と患者会(APFED)からBest Abstract Awardを受賞した。また2018年5月カナダ、トロントにおいて行われた世界小児科学会において、シンポジストとして発表を行い、大きな賛同を得た。

公開日・更新日

公開日
2018-06-01
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2018-05-30
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201711093Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
7,500,000円
(2)補助金確定額
6,472,000円
差引額 [(1)-(2)]
1,028,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 368,268円
人件費・謝金 1,284,353円
旅費 685,595円
その他 2,404,952円
間接経費 1,730,000円
合計 6,473,168円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2019-03-28
更新日
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