間質性膀胱炎の患者登録と診療ガイドラインに関する研究

文献情報

文献番号
201711048A
報告書区分
総括
研究課題名
間質性膀胱炎の患者登録と診療ガイドラインに関する研究
課題番号
H28-難治等(難)-一般-033
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
本間 之夫(東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 後藤 百万(名古屋大学 医学系研究科)
  • 武田 正之(山梨大学 医学部)
  • 横山 修(福井大学 医学部)
  • 井川 靖彦(東京大学 大学院医学系研究科)
  • 山西 友典(独協医科大学 排尿機能センター)
  • 巴 ひかる(東京女子医科大学 東医療センター)
  • 柿崎 秀宏(旭川医科大学 病院)
  • 酒井 英樹(長崎大学 病院)
  • 石塚 修(信州大学 医学部)
  • 松原 昭郎(広島大学 病院)
  • 舛森 直哉(札幌医科大学 医学部付属病院)
  • 長岡 明(山形大学 医学部付属病院)
  • 榎本 裕(三井記念病院 泌尿器科)
  • 新美 文彩(東京大学 医学部付属病院)
  • 野宮 明(三井記念病院 泌尿器科)
  • 前田 大地(秋田大学 大学院医学系研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成28(2016)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
3,462,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
間質性膀胱炎は、膀胱痛、膀胱不快感、頻尿などの症状を呈する原因不明の疾患で、ハンナ病変を有するハンナ型間質性膀胱炎が指定難病である。本疾患のガイドラインは我が国のものを含めて複数あるが、診断基準や分類基準が異なり、高い推奨度を有する治療法もない。不明確なハンナ病変の診断法、重症度基準、診療・治療の実態を明らかにするとともに、病態の解明に基づく画期的な治療の開発が必要である。今回の研究では、間質性膀胱炎患者のデータベースを作成し、それを解析して上記の 不明点を明らかにし、診療ガイドラインの確立を目的とする。





研究方法
平成28年度に構築を開始したオンラインレジストリシステムの最終調整を行い、稼働を開始する。セキュリティシステムやサーバーについては、高度の個人情報の管理を要するため、専門の法人に外部委託とする。オンラインレジストリシステムの構築が完了し次第、登録を開始する。
また、登録に先駆け、班会議を開催し、登録内容についての協議および登録方法についての説明を行う。実際に登録が開始され、一定数の症例が集積した時点で解析を行い、ガイドライン改訂に結果を反映させる。
結果と考察
本研究は平成28年度にオンライン入力が可能なレジストリシステムの構築を行った。
パイロットでの登録を通じて最終的なレジストリシステムのデバッグ作業を行い、問題点の洗い出しを上半期に行った。平成29年6月10日には第1回目の班会議を開催し、登録についての意見交換を行うとともに、レジストリシステムの利用方法についての説明を行った。最終的な調整を行った後に、8月より本格的に登録が開始され、平成30年3月1日までに80例の登録がなされている。
今後も登録を継続し、200例程度が蓄積した時点で中間解析を行い、本結果をガイドライン改訂に反映させる予定である。
結論
研究により得られた成果の今後の活用・提供:構築されたデータベースに北海道から九州までの日本全国体制で患者登録を行い、これを活用することによって間質性膀胱炎における診療・治療の実態を明らかにし、重要な臨床的課題であるハンナ病変の診断方法、重症度基準、診療ガイドラインを確立することが可能になる。また、データの解析でより病態を明らかにすることで病態に基づく画期的な治療の開発が可能となることが期待される。

公開日・更新日

公開日
2018-06-18
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2018-05-31
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201711048B
報告書区分
総合
研究課題名
間質性膀胱炎の患者登録と診療ガイドラインに関する研究
課題番号
H28-難治等(難)-一般-033
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
本間 之夫(東京大学 医学部附属病院)
研究分担者(所属機関)
  • 後藤 百万(名古屋大学 医学系研究科)
  • 武田 正之(山梨大学 医学部)
  • 横山 修(福井大学 医学部)
  • 井川 靖彦(東京大学 大学院医学系研究科)
  • 山西 友典(独協医科大学 排尿機能センター)
  • 巴 ひかる(東京女子医科大学 東医療センター)
  • 柿崎 秀宏(旭川医科大学 病院)
  • 酒井 英樹(長崎大学 病院)
  • 石塚 修(信州大学 医学部)
  • 松原 昭郎(広島大学 病院)
  • 舛森 直哉(札幌医科大学 医学部付属病院)
  • 長岡 明(山形大学 医学部付属病院)
  • 榎本 裕(三井記念病院 泌尿器科)
  • 新美 文彩(東京大学 医学部付属病院)
  • 野宮 明(三井記念病院 泌尿器科)
  • 前田 大地(秋田大学 大学院医学系研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成28(2016)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
間質性膀胱炎は、膀胱痛、膀胱不快感、頻尿などの症状を呈する原因不明の疾患で、ハンナ病変を有するハンナ型間質性膀胱炎が指定難病である。本疾患のガイドラインは我が国のものを含めて複数あるが、診断基準や分類基準が異なり、高い推奨度を有する治療法もない。不明確なハンナ病変の診断法、重症度基準、診療・治療の実態を明らかにするとともに、病態の解明に基づく画期的な治療の開発が必要である。今回の研究では、間質性膀胱炎患者のデータベースを作成し、それを解析して上記の 不明点を明らかにし、診療ガイドラインの確立を目的とする。
研究方法
平成28年度よりオンラインレジストリシステムの構築を開始する。登録内容の調整、登録方法の検討などを行った後に、システムの構築を行う。平成29年は最終調整を行った上で稼働を開始する。セキュリティシステムやサーバーについては、高度の個人情報の管理を要するため、専門の法人に外部委託とする。オンラインレジストリシステムの構築が完了し次第、登録を開始する。
また、登録に先駆け、班会議を開催し、登録内容についての協議および登録方法についての説明を行う。実際に登録が開始され、一定数の症例が集積した時点で解析を行い、ガイドライン改訂に結果を反映させる。
結果と考察
本研究は平成28年度4次公募で採択されたため、平成28年度は3ヶ月という限られた期間で、まずはオンライン入力が可能なデータベースシステムの構築を行った。オンライン入力システムについては、すでにHAMねっと等でレジストリ構築の実績のあるアクセライト社と協議を行い、間質性膀胱炎の診療実態に即したオリジナルのデータベースシステムを構築した。
平成29年度初頭よりパイロットでの登録を通じて最終的なレジストリシステムのデバッグ作業を行い、問題点の洗い出しを上半期に行った。平成29年6月10日には第1回目の班会議を開催し、登録についての意見交換を行うとともに、レジストリシステムの利用方法についての説明を行った。最終的な調整を行った後に、8月より本格的に登録が開始され、平成30年3月1日までに80例の登録がなされている。今後も登録を継続し、200例程度が蓄積した時点で中間解析を行い、本結果をガイドライン改訂に反映させる予定である。

結論
研究により得られた成果の今後の活用・提供:構築されたデータベースに北海道から九州までの日本全国体制で患者登録を行い、これを活用することによって間質性膀胱炎における診療・治療の実態を明らかにし、重要な臨床的課題であるハンナ病変の診断方法、重症度基準、診療ガイドラインを確立することが可能になる。また、データの解析でより病態を明らかにすることで病態に基づく画期的な治療の開発が可能となることが期待される。

公開日・更新日

公開日
2018-06-18
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2018-05-31
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201711048C

収支報告書

文献番号
201711048Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
4,500,000円
(2)補助金確定額
3,932,000円
差引額 [(1)-(2)]
568,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 250,000円
旅費 84,960円
その他 2,559,600円
間接経費 1,038,000円
合計 3,932,560円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2019-02-22
更新日
-