生活安全総合研究の企画及び評価に関する研究

文献情報

文献番号
199800614A
報告書区分
総括
研究課題名
生活安全総合研究の企画及び評価に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成10(1998)年度
研究代表者(所属機関)
寺尾 允男(国立医薬品食品衛生研究所)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 生活安全総合研究事業
研究開始年度
平成10(1998)年度
研究終了予定年度
平成12(2000)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
廃棄物の処理過程などで発生するダイオキシン類等は、多様な毒性を有するとともに、難分解性物質として知られており、ダイオキシン類の及ぼす健康影響について対策が急がれている。このほか、内分泌かく乱物質の健康影響、化学物質過敏症などについてはこれまでほとんど知見の集積がなく、従来とは異なる新たな視点から問題も提起されるようになっている。このため、生活安全総合研究においては、ダイオキシン類を始め微量化学物質等に起因する様々な影響に対し食品、化学物質、廃棄物及び飲料水等の分野の研究者が相互に連携を保つとともに、化学物質対策等の生活安全に係る研究を実施する関係各省庁と密接に連携を図りつつ、的確な対策を講ずるための研究を行い、国民の安全な生活の確保についての社会的要請等に応えるため、国際的な動きも視野に入れた総合的かつ計画的な研究を推進することを目的としているものである。したがって、限られた研究資源を有効に活用し、生活安全総合研究を推進するためには、適切な研究課題に対して研究費を適正に配分することが求められる。本研究は、申請者の提出する研究計画書に基づいて研究課題の内容を書面審査することにより、生活安全総合研究の推進に大いに寄与できるものと考える。
研究方法
1年目:「生活安全総合研究の事前評価の実施方法に関する指針」に基づき、生活安全総合研究の6分野について、それぞれ専門家3名以上を研究協力者として各応募課題につき研究計画書による書面審査を行う。また、行政的評価については、各分野の専門の行政官の協力を得、同様に書面審査を行う。応募課題1課題につき、専門的・学術的観点からの評価及び行政的観点からの評価にはそれぞれ複数の評価者による審査を行う。
2年目:平成11年度生活安全総合研究の各分野について、1年目と同様に評価を行う。
3年目:平成12年度生活安全総合研究の各分野について、2年目と同様に評価を行う。
結果と考察
生活安全総合研究の各分野の専門家30名と行政官20名からなる評価小委員会を設け、平成10年6月初旬から7月にかけて平成10年度の申請課題168課題の研究計画書について、専門的・学術的観点と行政的観点から書面による事前評価を実施し、専門家点順位、行政官順位、総合点順位をつけた。また、平成11年2月中旬から3月にかけて平成11年度の申請課題103課題の研究計画書についても、前回同様に専門家24名と行政官10名からなる評価小委員会を設け、書面による事前評価を実施し、専門家点順位、行政官順位、総合点順位をつけた。
結論
生活安全総合研究は、ダイオキシン、内分泌かく乱化学物質など生活環境に起因する様々な問題について総合的に研究を推進する事業である。この分野はとくに国民生活に密着したものであることから、時代の要請に応じた研究を効果的に推進する必要があり、本研究においては、そのための適切な研究課題の設定及び採択等の在り方について検討した。

公開日・更新日

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研究報告書(紙媒体)