自己免疫性出血症治療の「均てん化」のための実態調査と「総合的」診療指針の作成

文献情報

文献番号
201711004A
報告書区分
総括
研究課題名
自己免疫性出血症治療の「均てん化」のための実態調査と「総合的」診療指針の作成
課題番号
H27-難治等(難)-一般-018
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
一瀬 白帝(山形大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 惣宇利 正善(山形大学 医学部 )
  • 尾崎 司(山形大学 医学部)
  • 森兼 啓太(山形大学 医学部附属病院)
  • 横山 智哉子(山形大学 大学院理工学研究科)
  • 和田 英夫(三重大学 医学部)
  • 朝倉 英策(金沢大学 医学部附属病院)
  • 家子 正裕(北海道医療大学 歯学部)
  • 橋口 照人(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科)
  • 小川 孔幸(群馬大学 医学部附属病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
7,648,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本事業は、自己免疫性出血症の症例を確定診断して実態を解明し、診断基準、重症度分類、診療ガイドライン等を作成、確立、改訂することが主な目的であり、その診療の均てん化を目指す。
研究方法
研究を効率的かつ効果的に推進するため、疾病ごとではなく一定の領域の研究者が組織的に研究を行った。領域内の主な疾病を網羅する班構成にして、疫学統計専門家を含むなど組織的な研究を推進する体制を整備した。研究代表者が班研究全体を総轄し、研究分担者9名が4疾患の確定診断を担当し、研究協力者42名が凝固難病疑い症例の発掘に従事した。
1)広報活動:
 リーフレット配布と学会/論文発表などで本症の周知を図り、報告書などを送付して調査活動の成果を広め、難病情報センターや日本血栓止血学会などのHPで無料公開する。
2)全国症例調査:
 毎年同一時期にアンケート用紙を送付して、1年間相談がなかった凝固難病症例の発見に努める。
3)臨床研究・調査:
 選別とまとめを行う。

平成29年度:臨床調査を継続しつつ、前年度の研究結果に基づき、各出血病の診断基準案、検査アルゴリズム案、診療指針案、JBAT の使用方法、抗線溶薬の止血治療の推奨ランク、免疫抑制療法の推奨ランクなどを改訂、改良する。
1)AH13 治療指針案作成の準備段階として、治療(止血療法/抗体根絶療法)ガイド案、治療効果/寛解の判定基準案を作成
2)AVWD 疑い症例調査による症例の蓄積、診断基準案の検証、改訂
3)AHA 診断基準案を改訂、治療効果/寛解の判定基準案を作成
4)AF5D診断基準案を新たに作成、提唱し、総合的診療指針に統合
5)自己免疫性出血病検査アルゴリズム案の検証、改訂
結果と考察
今年度当初は、5 種類の凝固難病[自己免疫性出血病XIII/13(AH13)、自己免疫性von Willebrand 病(AVWD)、後天性血友病A(AHA)、出血性後天性抗線溶因子欠乏症(HAAFFD)、自己免疫性第V/5 因子欠乏症(AF5D)]を主な対象としたが、平成29 年度は、自己免疫性第X/10 因子欠乏症(AF10D)を調査に追加した。
 先ず5月にリーフレットを作製して全国調査継続の通知と共に関連する診療科や血液専門医など2118件に配布し、例年通り10月に全国アンケート調査を実施した(2097件に送付)。その結果、388件の回答を得て、31例の後天性出血症例が報告されたので、二次調査中である。別途、研究班に直接相談があった症例の内23 例について統一特別委託検査や実験的精密検査を実施するなど、基礎データを集積した。なお、年度の途中からAF10Dに関する検査を追加したので、統一特別委託検査は28項目に増加した。
 また、研究班として、指定難病検討委員会の要請に応じて統合した3凝固難病(AH13、AHA、AVWD; 厚労省指定難病「自己免疫性凝固因子欠乏症288-1, 288-2, 288-3」)の概要と診断基準を改訂するとともに、AF5Dの指定難病基礎資料を作成して厚労省に提出し、これら4疾患の臨床調査個人票を統一することに尽力した。この活動は、平成30年4月1日からAF5Dが厚労省指定難病「自己免疫性凝固因子欠乏症288-4」として新規に公的医療費助成の対象となったことで実を結んだ。これは本研究の目的に適った特筆すべき成果である。
 更に、AH13治療指針研究班案を元にした日本血栓止血学会AH13診療ガイドを作成して発刊した。なお、自己免疫性出血病検査アルゴリズムを改訂し、AH13診療ガイドの中に記載した。また、主要な研究班メンバーが日本血栓止血学会の「AHA診療ガイドライン改訂委員会」に参加して、後天性血友病A 診療ガイドライン2017年改訂版を発刊した。
結論
今年度は、新規の凝固難病AF5Dを新しく厚労省指定難病に追加するのみならず指定難病検討委員会の要請に応じて従来の3疾患の概要と診断基準を改訂し、更にAH13 診療ガイドを刊行するなど、大いに班研究の成果を挙げることができた。研究体制、主治医ネットワークなども強化され、広報活動、全国調査、臨床症例研究、診療ガイドライン関係の各実施計画も、スムーズに且つ順調に進捗した。

公開日・更新日

公開日
2018-05-30
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2018-05-30
更新日
2018-06-08

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201711004B
報告書区分
総合
研究課題名
自己免疫性出血症治療の「均てん化」のための実態調査と「総合的」診療指針の作成
課題番号
H27-難治等(難)-一般-018
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
一瀬 白帝(山形大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 惣宇利 正善(山形大学 医学部)
  • 尾崎 司(山形大学 医学部)
  • 森兼 啓太(山形大学 医学部附属病院)
  • 横山 智哉子(山形大学 大学院理工学研究科)
  • 和田 英夫(三重大学  医学部)
  • 朝倉 英策(金沢大学 医学部附属病院)
  • 家子正裕(北海道医療大学 歯学部)
  • 橋口 照人(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科)
  • 小川 孔幸(群馬大学 医学部附属病院)
  • 松下 正 (名古屋大学 医学部附属病院 )
  • 浦野 哲盟 (浜松医科大学 医学部 )
  • 岩城 孝行 (浜松医科大学 医学部 )
  • 北島 勲 (富山大学 大学院医学薬学研究部 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 本事業は、自己免疫性出血症の症例を確定診断して実態を解明し、診断基準、重症度分類、診療ガイドライン等を作成、確立、改訂することが主な目的であり、その診療の均てん化を目指す。
研究方法
 研究を効率的かつ効果的に推進するため、疾病ごとではなく一定の領域の研究者が組織的に研究を行った。領域内の主な疾病を網羅する班構成にして、疫学統計専門家を含むなど組織的な研究を推進する体制を整備した。研究代表者が班研究全体を総轄し、研究分担者9名が疾患の確定診断を担当し、研究協力者42名が凝固難病疑い症例の発掘に従事した。
1)広報活動:リーフレット配布と学会/論文発表などで本症の周知を図り、報告書などを送付して調査活動の成果を広め、難病情報センターや日本血栓止血学会などのHPで無料公開した。
2)全国症例調査:毎年同一時期にアンケート用紙を送付して、1年間相談がなかった凝固難病症例の発見に努めた。
3)臨床研究・調査:選別し、まとめた。
4)診療指針:各疾患の診断基準案、検査アルゴリズム案、診療指針案、JBAT の使用方法、抗線溶薬の止血治療の推奨ランク、免疫抑制療法の推奨ランクなどを改訂、改良した。
結果と考察
 初年度は、4種類の凝固難病[自己免疫性出血病XIII/13(AH13)、自己免疫性von Willebrand 病(AVWD)、後天性血友病A(AHA)、出血性後天性抗線溶因子欠乏症(HAAFFD)]を主な対象としたが、平成28年度から自己免疫性第V/5因子欠乏症(AF5D)、平成29年度からは自己免疫性第X/10因子欠乏症(AF10D)を調査に追加した。
 毎年5月にリーフレットを作製して全国調査継続の通知と共に関連する診療科や血液専門医などに配布し、10月に全国アンケート調査を実施した(約2100件に送付)。その結果、平成27年度は485件、平成28年度は459件、平成29年度は388件の回答を得て、それぞれ52例、32例、31例の後天性出血症例が報告された。研究班に直接相談があった症例の内、平成27年度は19例、平成28年度は15例、平成29年度は23例について統一特別委託検査や実験的精密検査を実施してデータを集積した。なお、平成28年度はAF5Dに、平成29年度はAF10Dに関する検査を、年度の途中から追加したので、統一特別委託検査は28項目に増加した。
 また、平成27年度はAH13診断基準研究班版改訂、AH13診断基準日本血栓止血学会案策定を主導、AH13指定難病資料提出、自己免疫性AVWD診断基準案策定・厚労省提出、AHA診療ガイドライン改訂への協力、AHA指定難病基礎資料作成・厚労省提出などを実施した。その結果、AH13が厚労省指定難病288に採用され、公的医療費助成の対象となった。平成28年度はAH13診断基準を改訂するとともに、AHAとAVWDの指定難病基礎資料を作成して提出し、指定難病検討委員会の要請に応じて、これらの3凝固難病を指定難病「自己免疫性後天性凝固因子欠乏症288-1, 288-2, 288-3」として統合した。それにより、AHAとAVWDが新規に公的医療費助成の対象となった。また、AH13診断基準研究班版を一部改訂して国際血栓止血学会の科学及び標準化委員会版とし、国際AH13診断基準として刊行した。国内では、後天性von Willebrand症候群参照ガイドを刊行した。平成29年度は3凝固難病の概要と診断基準を改訂するとともに、AF5Dの指定難病基礎資料を作成し、これら4疾患の臨床調査個人票を統一した。その結果、AF5Dが指定難病「自己免疫性凝固因子欠乏症288-4」として新たに公的医療費助成の対象となった。更に、AH13治療指針研究班案を元に日本血栓止血学会AH13診療ガイドを作成して発刊した。なお、自己免疫性出血病検査アルゴリズムを改訂し、ガイドの中に記載した。また、研究班メンバーが日本血栓止血学会の「AHA診療ガイドライン改訂委員会」に参加し、後天性血友病A 診療ガイドライン2017年改訂版を発刊した。
結論
 3年間の調査研究活動により、我が国におけるAH13, AHA, AVWD, AF5Dの実態を明らかにし、1)AH13は、診断基準、検査・診断アルゴリズムを国内外で公表し、日本血栓止血学会と厚労省の診断基準を策定、2)AHAは同学会の診療ガイドライン2017が公開、3)AVWDは参照ガイドを国内雑誌に、AH13は診療ガイドを学会誌で刊行し、別冊を29年度に配布、4)AH13, AVWD, AHAは厚労省との協同で統合、5)AF5D診断基準は新規に採択され、公的助成開始するなど、多大な成果を挙げることができた。今後、凝固難病AF10D症例のデータを蓄積して、将来的には指定難病288-5 として追加するよう努めたい。

公開日・更新日

公開日
2018-05-30
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2018-05-30
更新日
2018-06-08

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201711004C

成果

専門的・学術的観点からの成果
自己免疫性第13 因子欠乏症(AiF13D)、自己免疫性von Willebrand因子欠乏症(AiVWFD)、自己免疫性第8因子欠乏症(AiF8D)等を対象とし、平成28年度から自己免疫性第5 因子欠乏症(AiF5D)、平成29 年度から自己免疫性第10 因子欠乏症(AiF10D)を追加した。我が国の本症の実態が明らかになり、学術雑誌に掲載した多くの総説で解説して、周知した。世界第2例目の「非」中和抗体型AiF10D症例を確定診断し、抗F10自己抗体検出の重要性を指摘した。
臨床的観点からの成果
確認または推算された症例は、AiF13D 67名、AiF8D 約400名、AiVWFD 32名、AiF5D 130名に上った。AiF10D症例は1名のみであった。従って、我が国の症例数は、AiF8D、AiF5D、AiF13D、AiVWFDの順に多いことが判明した。AiF13DとAiF8Dは、病初期の出血死が多いこと、その後は免疫抑制療法に伴う感染死が多いことが確認された。自己抗体の残存が本疾患の増悪、再燃と関係している可能性があるので、自己抗体検出・測定検査の一般化が望まれている。
ガイドライン等の開発
平成28年9月に国際AiF13D診断基準をThoromb. Haemost.誌で発表し、研究班の診断指針を元にAiF13D診断ガイドを作成して、日本血栓止血学会誌平成29年6月号に掲載した。 AiF13D診療ガイドを作成して、日本血栓止血学会誌平成29年6月号に掲載した。AiVWFDを含む後天性von Willebrand症候群(AVWS)診療ガイドを作成し、AVWS参照ガイドとして商業誌に掲載した。平成30年12月には、AiF10Dの診断基準案を作成して学会誌で発表した。
その他行政的観点からの成果
厚労省にAiF13Dに関する資料を提供し、厚労省の概要・診断基準案が作成されたので、平成27年5月に第二次実施分指定難病として告示された。その後、AiF13D、AiF8D、AiVWFDの3凝固難病を指定難病288-1, -2, -3として統合したので、平成29年4月1日から公的医療助成の対象が拡大された。更に、AiF5Dの概要・診断基準を作成して採択され、平成30年4月1日から指定難病288-4として追加された。
その他のインパクト
原因不明の出血症の主治医を支援するために、日本血栓止血学会ホームページに案内を掲示した。また、全国約2000件の診療科に広報チラシを配布し、アンケート調査を実施した。多数の学会報告、論文発表をして、広報に努めた。また、AiF13D第一例から57例目の診断に至る12年間の調査活動と研究成果が評価され、山形大学医学部の平成27年度代表として1年間「研究概要パネル」で、県内外の数カ所に掲示された。平成28年7月に国際AH13診断基準を発表した際には、テレビや新聞等で報道された。

発表件数

原著論文(和文)
9件
原著論文(英文等)
47件
その他論文(和文)
46件
https://mhlw-grants.niph.go.jp/node/147105/edit
その他論文(英文等)
6件
AiF10D, AiF5D, AiFWFDの症例をまとめ、それぞれの総説を刊行した。
学会発表(国内学会)
110件
学会発表(国際学会等)
7件
その他成果(特許の出願)
2件
主たる研究費の交付元であるAMEDの指示により、非公開とした。
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
6件
AiF13D、AiF8D、AiVWFDの3凝固難病を指定難病288-1, -2, -3として統合した。AiF5DとAiF10Dも新規施行され、AiF13D, AiF5D診断基準の改訂が審議された。
その他成果(普及・啓発活動)
9件
約2,000件の施設にリーフレットとアンケートを送付し、関連学会学術集会にリーフレットを配置した。難病医学情報センターや研究班HP内容を改訂し、AiF13D診療ガイドをMindsガイドに掲載した。

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Souri M, Osaki T, Ichinose A
Anti-factor XIII A subunit (FXIII-A) autoantibodies block FXIII-A2B2 assembly and steal FXIII-A from native FXIII-A2B2.
J Thromb Haemost , 13 (5) , 802-814  (2015)
10.1111/jth.12877
原著論文2
Souri M, Osaki T, Ichinose A
The Non-catalytic B Subunit of Coagulation Factor XIII Accelerates Fibrin Cross-linking
J Biol Chem , 290 (19) , 12027-12039  (2015)
10.1074/jbc.M114.608570
原著論文3
Osaki T, Sugiyama D, Magari Y, et al
Rapid immunochromatographic test for detection of anti-factor XIII A subunit antibodies can diagnose 90 % of cases with autoimmune haemorrhaphilia XIII/13
Thromb Haemost , 113 (6) , 1347-1356  (2015)
10.1160/TH14-09-0745
原著論文4
Kotake T, Souri M, Takada K, et al
Report of a patient with chronic intractable autoimmune hemorrhaphilia due to anti-factor XIII/13 antibodies who died of hemorrhage after sustained clinical remission for 3 years
Int J Hematol , 101 (6) , 598-602  (2015)
10.1007/s12185-015-1754-8
原著論文5
Ichinose A, Osaki T, Souri M
Clinical features of 32 new Japanese cases with autoimmune haemorrha-philia due to anti-factor XIII antibodies
Haemophilia , 21 (5) , 653-658  (2015)
10.1111/hae.12677
原著論文6
Kojima M, Ichinose A, Souri M, et al
Successful bypass surgery for esophageal carcinoma under adequate factor XIII/13 replacement therapy in a case of intractable autoimmune hemorrhaphilia due to anti-Factor XIII/13 antibodies
Int J Hematol , 103 (5) , 602-603  (2016)
10.1007/s12185-015-1917-7
原著論文7
Souri M, Mokuda S, Inanami H, et al
Non-autoimmune combined factor XIII A and B subunit deficiencies in rheumatoid arthritis patients treated with anti-interleukin-6 receptor monoclonal antibody (tocilizumab)
Thromb Res , 140 , 100-105  (2016)
10.1016/j.thromres.2016.02.026
原著論文8
Ichinose A, Kohler HP, Philippou H
Recommendation for ISTH/SSC Criterion 2015 for autoimmune acquired factor XIII/13 deficiency
Thromb Haemost , 116 (4) , 772-774  (2016)
10.1160/TH16-05-0362
原著論文9
Tsuda M, Kiyasu J, Sugio K, et al
Spontaneous splenic rupture accompanied by hepatic arterial dissection in a patient with autoimmune haemorrhaphilia due to anti-factor XIII antibodies
Haemophilia , 22 (4) , 314-317  (2016)
10.1111/hae.12940
原著論文10
Ichinose A
Autoimmune acquired factor XIII deficiency due to anti-factor XIII/13 antibodies: A summary of 93 patients
Blood Rev , 31 (1) , 37-45  (2017)
原著論文11
Ogawa Y, Yanagisawa K, Uchiumi H, et al
Clinical characteristics and outcomes of acquired hemophilia A: experience at a single center in Japan
Int J Hematol , 106 (1) , 82-89  (2017)
10.1007/s12185-017-2210-8
原著論文12
Arishima H, Neishi H, Kikuta KI, et al
Lobar Hemorrhage Induced by Acquired Factor XIII Deficiency in a Patient with Cerebral Amyloid Angiopathy
J Stroke Cerebrovasc Dis , 26 (10) , 203-205  (2017)
10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2017.07.009
原著論文13
Ogawa Y, Yanagisawa K, Souri M, et al
Successful Management of a Patient with Autoimmune Hemorrhaphilia due to Anti-Factor XIII/13 Antibodies Complicated by Pulmonary Thromboembolism
Acta Haematol , 137 (3) , 141-147  (2017)
10.11406/rinketsu.61.445
原著論文14
Kadohira Y, Yamada S, Hayashi T, et al
A discrepancy between prothrombin time and Normotest (Hepaplastintest) results is useful for diagnosis of acquired factor V inhibitors.
Int J Hematol , 108 (2) , 145-150  (2018)
10.1007/s12185-018-2453-z
原著論文15
Mori M, Mochizuki K, Souri M, et al
Complete remission in a bleeding patient with idiopathic autoimmune factor X deficiency caused by non-neutralizing anti-factor X autoantibody.
Haemophilia. , 25 (2) , e106-e109  (2019)
10.1111/hae.13675
原著論文16
Arahata M, Takamatsu H, Morishita E, et al
Coagulation and fibrinolytic features in AL amyloidosis with abnormal bleeding and usefulness of tranexamic acid.
Int J Hematol , 111 (4) , 550-558  (2020)
10.1007/s12185-019-02811-x
原著論文17
Ogawa H, Souri M, Kanouchi K, et al.
A high titer of acquired factor V inhibitor in a hemodialysis patient who developed arterial thrombosis.
Int J Hematol. , 109 (2) , 214-220  (2018)
10.1007/s12185-018-2561-9
原著論文18
Ichinose A, Osaki T, Souri M.
Pathological coagulation parameters in as many as 54 patients with autoimmune acquired factor XIII deficiency due to anti-factor XIII autoantibodies.
Haemophilia , 27 (3) , 454-462  (2021)
10.1111/hae.14298
原著論文19
Osaki T, Souri M, Ichinose A.
Important roles of the human leukocyte antigen class I and II molecules and their associated genes in the autoimmune coagulation factor XIII deficiency via whole-exome sequencing analysis.
PLoS One , 16 (9) , e0257322-  (2021)
10.1371/journal.pone.0257322
原著論文20
Shimoyama S, Kanisawa Y, Ono K, et al.
First and fatal case of autoimmune acquired Factor XIII/13 deficiency after COVID-19/SARS-CoV-2 vaccination.
Am J Hematol. , 97 (2) , 243-245  (2022)
10.1002/ajh.26426

公開日・更新日

公開日
2021-06-08
更新日
2022-06-07

収支報告書

文献番号
201711004Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
9,942,000円
(2)補助金確定額
9,942,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 4,829,356円
人件費・謝金 230,375円
旅費 936,590円
その他 1,651,679円
間接経費 2,294,000円
合計 9,942,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2019-03-15
更新日
-