文献情報
文献番号
201708026A
報告書区分
総括
研究課題名
「全国の医療機関における緩和ケアの実施状況と医療従事者（医師・看護師）調査に基づくがん緩和ケアの推進に関する研究」
課題番号
H29-がん対策-一般-021
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 雅志(国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策情報センター がん医療支援部)
研究分担者(所属機関)
- 木澤 義之(神戸大学医学部附属病院)
- 森田 達也(聖隷三方原病院)
- 小川 朝生(国立がん研究センター先端医療開発センター)
- 宮下 光令(東北大学 大学院医学系研究科保健学専攻)
- 中澤 葉宇子(国立がん研究センターがん対策情報センターがん医療支援部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん対策推進総合研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
10,601,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書（概要版）
研究目的
わが国では、緩和ケアを推進するために様々な施策が実施されてきた。先行研究において、全国の医療者の緩和ケア変化を明らかにしたが、都道府県別や施設の状況別の分析が課題となっている。本研究の目的は、1）全国医療者調査と施設調査を実施し、拠点病院と非拠点病院の比較を行い、施設の状況に応じた緩和ケアの課題を明らかにする。また、都道府県別の緩和ケアの状況を明らかにする，2）緩和ケア評価指標の推移を計測するとともに、目指すべき目標値の設定について検討を行うことである。
研究方法
1）医療者（医師・看護師）の緩和ケアの変化に関する研究
①調査項目の検討と調査票の作成（2018年2月）
②調査票の配布・回収 拠点病院対象（2018年3月）
2）施設の緩和ケア提供体制の評価に関する研究
①調査項目の検討と調査票の作成（2018年2月）
②調査票の配布・回収 拠点病院対象（2018年3月）
3）がん対策緩和ケア指標の推移検証と目標値の設定に関する研究①先行研究で設定したがん対策緩和ケアの進捗状況を評価する15指標について、可能なデータの更新を行った（2018年3月）。
目標値の設定について研究者間で検討を行った（2018年3月）
①調査項目の検討と調査票の作成（2018年2月）
②調査票の配布・回収 拠点病院対象（2018年3月）
2）施設の緩和ケア提供体制の評価に関する研究
①調査項目の検討と調査票の作成（2018年2月）
②調査票の配布・回収 拠点病院対象（2018年3月）
3）がん対策緩和ケア指標の推移検証と目標値の設定に関する研究①先行研究で設定したがん対策緩和ケアの進捗状況を評価する15指標について、可能なデータの更新を行った（2018年3月）。
目標値の設定について研究者間で検討を行った（2018年3月）
結果と考察
1)医療者（医師・看護師）の緩和ケアの変化に関する研究
医師・看護師の緩和ケアの知識・困難感の経時的変化・都道府県別および施設種別による違いを検証するため、医師35000名，看護師24000名を対象に、自記式質問紙調査を行った。調査結果は現在集計中である。
2)施設の緩和ケア提供体制の評価に関する研究
病院の緩和ケアの提供体制について、都道府県別および施設種別による違いを明らかにするため、全国のがん診療連携拠点病院434施設の施設長・緩和ケア担当者を対象に、自記式質問紙調査を行った。調査結果は現在集計中である。
3) がん対策緩和ケアの評価指標の推移検証と目標値の設定に関する研究
がん対策緩和ケアの進捗状況を評価する15指標について、可能なデータの更新を行うとともに、研究者間で目標値の設定方法についての検討を行った。指標の推移測定については、別紙に記載した。指標の目標値の設定については、研究者間で検討を行った。目標値の設定は、海外での前例も乏しく、根拠に基づく目標設定が困難な指標が多い。今後も指標の継続的な観察が必要であり、その推移に基づき、検討しやすい「緩和ケアの専門サービスの利用状況」等などから目標値の設定を試ることについて議論を行った。
医師・看護師の緩和ケアの知識・困難感の経時的変化・都道府県別および施設種別による違いを検証するため、医師35000名，看護師24000名を対象に、自記式質問紙調査を行った。調査結果は現在集計中である。
2)施設の緩和ケア提供体制の評価に関する研究
病院の緩和ケアの提供体制について、都道府県別および施設種別による違いを明らかにするため、全国のがん診療連携拠点病院434施設の施設長・緩和ケア担当者を対象に、自記式質問紙調査を行った。調査結果は現在集計中である。
3) がん対策緩和ケアの評価指標の推移検証と目標値の設定に関する研究
がん対策緩和ケアの進捗状況を評価する15指標について、可能なデータの更新を行うとともに、研究者間で目標値の設定方法についての検討を行った。指標の推移測定については、別紙に記載した。指標の目標値の設定については、研究者間で検討を行った。目標値の設定は、海外での前例も乏しく、根拠に基づく目標設定が困難な指標が多い。今後も指標の継続的な観察が必要であり、その推移に基づき、検討しやすい「緩和ケアの専門サービスの利用状況」等などから目標値の設定を試ることについて議論を行った。
結論
研究により得られた成果の今後の活用・提供：
①基本計画策定後の医師・看護師の都道府県別・施設状況別による緩和ケアの変化が明らかになり、緩和ケアの課題、特に非拠点病院で取り組むべき優先課題が明らかになる。
②非拠点病院における緩和ケアの提供体制の実態と、拠点病院と比較することで課題を明らかにし、優先して解決すべき事項が提案される。
③がん対策の緩和ケア評価指標の推移を評価し、目標値の設定を検討することで、長期的・短期的に取り組むべき施策課題の基礎資料を作成し、提示される。
①基本計画策定後の医師・看護師の都道府県別・施設状況別による緩和ケアの変化が明らかになり、緩和ケアの課題、特に非拠点病院で取り組むべき優先課題が明らかになる。
②非拠点病院における緩和ケアの提供体制の実態と、拠点病院と比較することで課題を明らかにし、優先して解決すべき事項が提案される。
③がん対策の緩和ケア評価指標の推移を評価し、目標値の設定を検討することで、長期的・短期的に取り組むべき施策課題の基礎資料を作成し、提示される。
公開日・更新日
公開日
2018-07-06
更新日
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